国吉板碑群

【市指定有形文化財】

国吉板碑群は、岩木川の西側、東目屋地区国吉の田の中に分散、埋没していた板碑を1ヵ所に集めたものである。12基のうち完全碑は6基、金剛界大日如来種子

(バン)のみ判明している碑1基、残り5基は無文である。完全碑6基はいずれも安山岩で、種子は4基が阿弥陀三尊

(キリーク)（阿弥陀如来）

(サ)（観世音菩薩）

(サク)（勢至菩薩）、2基は

(バン)である。偈(げ)文が判読できるのは4基あり、法華経から3基、涅槃(ねはん)経から1基が引用している。また4基に、正和5年（1316年）文保元年（1317）元応3年（1321）嘉暦4年（1329）の紀年銘が刻まれている。

現在、「目谷（屋）」の文書における初見は建武2年（1335）で、これらの板碑はそれより古く、また浄土宗系の伝播を示す資料としても重要である。

担当　文化財課（文化財に関すること）

電話　0172-82-1642

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