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施政方針

平成30年第2回市議会定例会の初日(平成30年6月8日)、櫻田宏市長は施政方針演説を行い、新たな任期に向けた決意を表明しました。
以下に演説の内容を全文掲載します。

平成30年度施政方針

はじめに
私が去る4月16日に第4代弘前市長に就任して以来、まもなく2ヶ月になろうとしております。
就任後の最初の大きな仕事は、今年100周年を迎えた弘前さくらまつりでありました。大正5年に、市内の進歩派を自認する若者たちの集まりである「呑気倶楽部」が取り組んだ花見会が評判となり、大正7年に弘前商工会が第1回観桜会を開催して以来、100年が経過いたしました。
その間、弘前方式と呼ばれる桜の管理技術を確立して、ソメイヨシノの「寿命60年説」を覆し、現在では樹齢136年の日本最古のソメイヨシノを筆頭に、樹齢100年を超える400本以上のソメイヨシノが見事な花を咲かせ、毎年多くの花見客を魅了しております。
また、まつり運営についても、多くの関係者の創意工夫が今日の賑わいの創出に繋がっており、この先人のたゆまぬ努力に深く敬意を表するとともに、今回の100周年を契機に、これまでの100年を振り返り、これからの100年に向けての新たな一歩を踏み出していく決意をしたところであります。

弘前市は、藩政時代以来 約400年の歴史を持つ城下町であり、津軽地域の政治、経済、文化の中心都市として発展してきました。世界自然遺産白神山地に抱かれ、津軽衆の魂のふるさとである秀峰岩木山や八甲田連峰を望み、豊かな自然と四季の変化の中で、歴史や伝統を大切にしながらも、新しいものを積極的に取り入れ、弘前ならではの文化を培ってきました。
日本一の桜の名所である弘前公園をはじめ、曹洞宗33ヶ寺が連なる禅林街や最勝院五重塔、伝統的建造物群保存地区である仲町の家並み、あるいは、旧弘前市立図書館や青森銀行記念館など明治・大正期に建築された洋風建築物、昭和を代表する近代建築の巨匠前川國男の作品など、多くの歴史的建造物が残されており、春のさくらまつりや夏のねぷたまつりなど、四季の祭りでは、多くの市民や観光客で賑わいを見せております。
また、日本一の生産量を誇るりんごをはじめ、お山参詣や津軽三味線などの伝統文化のほか、津軽塗やこぎん刺しなど、400年の歴史の中で、その時代時代に育まれた弘前ならではの宝物が数多く存在しており、昭和50年には、風格のある都市ランキングで東の横綱に位置づけられるなど、先人の熱意と努力により、今の弘前市があるものと思っております。

私は、このような魅力あふれる弘前に生まれ、弘前で育ち、弘前から多くのことを学ばせてもらいました。この先人が築き上げてきた歴史や伝統を次の時代に胸を張って引き継いでいけるよう、今を生きる人間として、その責任を果たしていかなければならないと、改めて身が引き締まる思いであります。

時代は今、人口減少と少子高齢化が進行しており、団塊の世代が75歳以上となる2025年や、高齢者人口が最大となる2040年頃に向けて、国を挙げて対応に取り組んでいるところであります。
地方自治体においても福祉や子育て、介護、教育、雪対策のほか、道路や橋梁、上下水道施設といった高度経済成長期以降に整備された多くの公共施設が更新時期を迎えるなど、課題が山積しており、行財政改革や地方創生に向けた取り組みを加速させていかなければなりません。
市民の皆様の負託に応えるべく、地方自治法に規定する「住民福祉の向上」を踏まえ、私の政治理念である「市民生活を第一に」、市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にし、次の時代を託す「ひと」を育てる、この3本の柱を横軸に据えて、これからの弘前、新しい弘前づくりに邁進してまいる所存であります。

 

市政運営の3本の柱
それでは、これからの市政運営の基本となる「くらし」「いのち」「ひと」の3本の柱について申し述べます。
まずは、3本の柱の中でも特に喫緊の課題となっている津軽地域の住民の命を守る中核病院の整備についてであります。
全国的に地方における医師数が減少している中、青森県においても医師不足や偏在化は顕著であり、津軽地域の医療、そして住民の命を守るためには1日でも早く中核病院を整備しなければなりません。
これまで津軽地域の広域市町村と協議を重ねてきた中で、平成28年10月に青森県から示された提案を踏まえて、私は市長就任後速やかに、弘前市立病院と国立病院機構弘前病院とを統合のうえ、国立病院機構が運営主体となって整備する方針を固め、関係機関と協議、調整に入ったところであります。
現在、青森県や弘前大学、国立病院機構弘前病院などと、統合までの間の弘前市立病院の運営問題も含めて協議を重ねており、24時間365日、救急患者を受け入れ、安心して病気やけがの治療を受けることのできる中核病院の整備を早期に進めてまいります。
このことと併せて、極めて重要な課題となっている弘前市内の二次救急輪番制度についても、その維持に向けた検討を早急に進めてまいります。

 

3本の柱「くらし」
3本の柱の中の「くらし」では、市民のくらしに寄り添い、誰もが生き生きと活動できる、雪国ならではの快適なまちづくりを進めてまいります。
市民生活に密接に関係する「家庭系ごみの指定袋制度の導入」については、現在、中止する方向で検討を進めております。
ごみの減量化は市民生活に直結した大きな課題であります。青森県はごみの排出量が他県と比べて多く、中でも弘前市は県内10市においてごみの排出量が多くなっており、この解決策として「家庭系ごみの指定袋制度の導入」が検討されておりました。
私は、指定袋の導入によりごみの減量化が根本的に解決できるのかどうか疑問に思っております。
ごみの減量化は、市民との協働によって解決すべきものであり、弘前市民の力があれば、市民に新たな負担をかける指定袋を導入することなく解決できるものと考えており、市民とともに創意工夫を図りながら、解決策を検討してまいります。
除排雪については、何よりも市民が快適に安心して生活できるよう、市民の「暮らしやすさ」の視点に立ち、より効果的、効率的な方法を検討してまいります。また、道路や上下水道施設などの社会資本の整備についても、計画的に進めてまいります。
弘前の基幹産業である農業については、近年、農業者の減少や高齢化などが進み、りんごをはじめとする農作物の品質維持、生産量の確保が大きな課題となっております。
このことから、まずは農作業の省力化、効率化を進め、高品質な農作物の生産量を確保するとともに、当市の農業の未来を担う人材の育成に、しっかりと取り組むことが重要であると考えております。
そこで、意欲ある農業者が将来にわたって持続可能な農業経営を行うことができるよう、農業機械の導入などについて、農家の方々がより使いやすい市独自の補助制度を創設するほか、農道などの環境整備を進め、農業の振興に鋭意取り組んでまいります。
また、国民健康保険や介護保険については、保険制度の安定的かつ持続的な運営ができるよう、負担の公平性を確保しながら、財政健全化に向けた取り組みを進めてまいります。

 

3本の柱「いのち」
3本の柱の中の「いのち」では、市民の安全安心を守る質の高い医療提供体制の構築 及び 救急医療体制の恒久的な維持など、将来にわたり地域医療をしっかりと守り支え、市民の健康長寿が図られるよう努めていくことが市の責務であると考えております。
市民が心身ともに健康で元気に生活していくためには、生涯にわたる健康づくりを進めることが必要であり、幼いころからの食育や運動を通じて、親と子がともに健康について考え、望ましい生活習慣を身につけることができるよう、健康長寿のまちづくりを推進するとともに、介護や子育てなどの福祉施策の更なる充実を図ってまいります。

 

3本の柱「ひと」
市民の「くらし」を支え、市民の「いのち」を大切にしていくためには、次の時代を託す「ひと」を育てていくことが重要であります。
我が国は、超高齢・人口減少社会の到来など、社会のあらゆる面で大きな変革期を迎えており、その動きは今後さらに大きくなるものと想定されます。これらの変化に柔軟かつ的確に対応し、弘前市が持続的に発展していくためには、地域を担う人材を育て、将来にわたって活力ある地域づくりを進めていかなければなりません。
次の時代を託す「ひと」を育てるためには、学校と地域とが協働して、それぞれの得意分野を活かした学びの場を創出し、弘前全体がまるごと「学びのまち」になる必要があります。
そのためのキーワードは「親と子が共に育つこと」であります。地域の公民館などを活用し、親と子が共に豊かな人間性や社会性を育むことができる仕組みづくりを検討してまいります。
また、義務教育課程における学力の向上を図るには、単なる教科の成績だけではなく、人間力の向上が不可欠であります。地域の歴史や文化、産業、あるいはスポーツに触れる体験が重要であることから、保護者及び学校現場の声を聞きながら、教育委員会と連携してしっかりとした対策を講じるほか、学校施設等の改修やトイレの洋式化を推進し、子どもたちが学びやすい環境づくりに努めてまいります。
次の時代を託す人材を育てていくためには、若者が地域への愛着や、地域を愛する心を持てるような取組も必要であります。若者が弘前の良さを肌で感じられるように、地域の歴史や文化、そして人情に触れるきっかけ作りに取り組んでまいります。
また、弘前市が持続的に発展していくためには、基幹産業である農業をはじめとした各種産業の活力を維持・向上させることが必要であります。
農業分野については、経営の基礎や生産技術の習得など、各種研修事業の実施により、後継者の育成を図るとともに、りんごづくりの労働力を補完するため、補助作業員の確保に向けた新たな仕組みを検討してまいります。
商工業分野では、市内製造業の基盤強化をはじめ、企業誘致活動や創業・起業に対する支援、地元生産品の販売力強化や中心市街地活性化対策等により、市内商工業の振興を図るとともに、若者の地元就職を促進するため、高校や大学、経済団体等関係機関と連携した取り組みを強化してまいります。
また、観光分野では、岩木山をはじめとした豊かな自然のほか、藩政時代からの歴史が育んだまつりや文化、食や街並みのみならず、弘前に暮らす人々の日常の生活文化など、多くの観光資源を当市の優位性と捉え、更なる魅力の向上と時流に流されることのない足腰の強い観光まちづくりを推進してまいります。

以上、「くらし」、「いのち」、「ひと」の3本の柱を基本として市政運営を行うほか、財政支出の見直しについても行ってまいります。
事業の実施や施設の整備にあたっては、市民にとって本当に必要なものなのかどうか、市民の目線、気持ちに立って、慎重に判断してまいります。
また、市民生活を第一にした市政を運営するためには、市民と直接 接する職員が、明るく元気に働ける職場をつくる必要があります。
職員が明るく元気に働くことで組織が活性化し、市民サービスの向上につながるものと考えておりますので、市民の皆様がお越しになりやすい、明るい市役所を目指し、職員一丸となって取り組んでまいります。

 

終わりに
以上、市政運営に対する私の所信を申し述べさせていただきました。
私は、昭和58年から市職員として行政に携わり、また、このたび市長として市政運営を担うこととなりましたが、「この弘前を活気のあるまちにしたい」、「元気なまちにしたい」という思いに変わりはありません。
これからの4年間、一つ一つの課題に真正面から、真摯に向き合い、解決策を積み重ねながら新しい弘前をつくり上げていく決意でありますので、議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。


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電話 0172-35-1137

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