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令和元年度 市長車座ミーティングの結果

令和元年度に開催した市長車座ミーティングの結果(概要)をお知らせします。

 

第1回市長車座ミーティング【令和元年12月3日開催】

 

第1回市長車座ミーティング【2019.12.3】

「弘前市における今後の農業政策、農業の展望について」をテーマに開催しました。

 

車座ミーティング

 

日時:令和元年12月3日(火)13時30分~

場所:JAつがる弘前本店 2階会議室

団体:JAつがる弘前青年部

主な発言内容

1.後継者、人手不足担い手育成について

 

参加者

農作業のアルバイトに来る人がみんなお年寄りなので体力的にも厳しいところがある。若い人でうちらのほうに来る人ってまずいないと思う。たまに大学生とかが来るときついと言って逃げる。給料いらいないから帰らせてくれという。7時に来たのに9時の休憩で帰る。テレビで見ていた農作業の楽さと現場の大変さのギャップがあるのだと思う。

 

参加者

後継者は各集落で年々減ってきている。ここ4、5年すると、各支部から離脱者が3、4人出る。国の事業では、新規就農に20代から40代までという年齢制限を加えているのでそこはどうにもならないのですけれども、たとえば若手で20代が入ってくるかといえば、まあ、稀にあるんですけれども、やっぱり最近はない。新しく農業を始める人は、30代後半から40代の人とかはいますが、20代、30代の初半からやる人っていうのは少なくなってきたかなと思います。

 

参加者

親の体の調子が悪いとか、何かあったから戻ってくるのだと思う。

やっぱり後継者育成っていうのは、りんご農家自体、農業自体をどれだけ魅力的に発信できるかがこれからの課題だと思います。

 

市長

皆さん若いうちから農業やってきて、自分が農業に対する魅力を感じた瞬間ってそれぞれあると思います。それを少し出してみれば良いのではないかと思います。農業の魅力って携わってないほうから見ると実際どういうことが魅力なのかがわかっていない。先ほどの大学生のようにイメージと違うと感じてしまうこともあると思います。実際、皆さんがこういうことがあれば頑張れるっていうことをお聞かせ願えればと思います。

 

参加者

自分は帰ってくる前はサラリーマンをやっていましたが、こっちに戻ってきて農家で一番良かったと思うのは、まず人に使われなくていいということ。それに対するストレスがあまりないのが一番。休みも自分で作れるし、頑張って楽しいなって思ったのは、自分で作ったものを売ってそれが数字になる。やっぱりサラリーマンとかでも自分で頑張ってその分返ってくる仕事もあるとは思いますが、普通に会社に勤めていればどんなに頑張っても定額の給料だと思います。それを超えて自分で働いた分は返ってくるし、ストレスがない。あとは地元の仲間がいたっていうこと。会社の先輩、後輩ではなくて、同じ業種の先輩、後輩なので、叱られるというより助けてくれるという感じがあったのでやってこれました。

 

市長

確かにサラリーマンは、やりたい仕事をやらせてもらえるかどうかもわからない。やったからと言ってその成果、結果を出しても給料はそんなに変わらない。農業っていうのはやった分返ってくる。自分で頑張れば頑張った分、形に出てくるし、言葉は悪いのですが頑張ってないときにはそれに見合った分の結果が出てくる。やればできる、そういうのに気が付いた瞬間に火がついて面白いなと思う。そういうのはわかりやすくていいですよね。

私も市長になる前は市役所の職員だったので、いくら寝ないで仕事しても結果は同じだった。市役所の職員になる時に自分の中に誓って、この地域のためになんかしなきゃいけない、その思いだけを持ち続けてやってこれたというのはありますが、本当はやっぱり結果がわかったほうが励みになるという気がしますね。

 

参加者

働いていて自分が社長になるという気分で始めましたが、社長になる前に覚えることが多くて。でもやっぱり楽しかったですし、覚えることも最初から新しいことなので楽しい部分でもあり、農業というのは結果がすべてですね。ここにいる人たちも結果を出すために頑張ってやってきている人たちなので、そういうのが若手の育成につながるというか、市を揚げて若手の生産者がこんなにもいるということを発信してもらえれば。うちの青年部で157名いますが、他の団体に行けばまだまだうちに加入していない人たちもいっぱいいるので、もっと若手を大きくしていただければと思います。

 

市長

私のイメージですが、今年、黒星病関係とそれから新しいりんごの生産方法を原ケ平に見に行った時に、もっと年齢が高い人たちがいるのだと思っていました。50代、60代の。いつも園地に行くと、だいたい60歳前後の人たちがいるのですけれども、あの時は若い人たちがいっぱいいて、弘前の農業が変わってきているなと、率直にそういう印象を持ちました。この人たちが担ってくれているのであれば充分これからの農業をさらに発展させることができるなと感じたので、今日この場に来るのを楽しみにしていました。多分、農業っていうと、イメージ的にマイナスのほうの情報しか出てきていない。今、私が欲しいのは、農業をなぜ頑張っていられるのか、これを発信できないかなと思います。物を作るっていうのはこれだけ面白い、手をかけた分、結果として味の乗ったおいしいものができる、見栄えのいいものができる。そういうふうになっていくことが楽しいので冬から剪定が始まってずっと続けられるというのはそこにあるのかなと。

皆さんからは「こういうのが楽しかった」、「こういうのって元気出る」という話題をもらって、それを市側で発信のネタにしていくというふうにしていければいいのかなと思っています。

 

参加者

りんご農家をやっていて楽しいのは、剪定。自分で好きなように切れるし、結果が見てわかる。失敗、成功って自分の切り方でわかるっていうのが面白い。

人によって違うし、園地によっても変わるし、木の性質によってもだいぶ変わるし、それが面白い。他のところに行くと自分の家で切るのとでまったく変わるし、見ていても面白い。

 

市長

今回、石川で津軽地域全体の剪定会をやりました。あの時、見に行って初めてわかったのが、全部枝を切ってしまっているんですよ。まっすぐの芯だけ残して皆切ってしまってどうするのかなって、もう実が成らないのではないかと。でも、幹に傷つけておいておけばそこから枝が出てくる。成らせたいところに枝を出して成らせていくというのを聞いて、なるほどと思いました。うちの家は庭の先にりんご畑ずっと広がっています。毎年りんご見てきているけれども、そういうふうにやっている姿を見て、面白いなと思いました。物作るのって、木が勝手に実を成らせるのではなくて、こちらの気持ちを伝えれば、そこに枝が出てきて実が成っていく。面白いものだなと思うようになりました。

 

参加者

逆も然りで、下手に切れば違う方向にあっちこっちいく、そういう失敗もまた面白い。

 

市長

自分でやった結果が出てくるというところが面白い。たぶん面白いっていうところに気が付いていない感じがします。当たり前のことなので、当たり前って気が付かないのですけれども、それってすごいよねって、周りの人たちから言われて初めてそれってそんなに価値があったのかって気付く、その瞬間にそれが励みになる。

 

参加者

特にりんごは専門色が強いっていうか、他の作物に比べて。その点が難しくさせている要因になっている。本当は、覚えてしまえばそうでもないのですけれども、専門性が高い作物なのかなという気がします。

 

市長

今日集まっている皆さんは、実家が農家で継いでいる形になっていますよね。新しく入ってくる人たち、まったく農業をやっていない人たちに担い手になってもらわないとなかなか弘前全体の生産量を確保していくことが難しくなってくるのかなと。そういう人たちをどう受け入れていくかというところですよ。興味を持っている人たちは全国にいますけれどもりんごを作るのって大変だよなというところまでの情報はなくて、入ってみて大変だっていうところの作業をどう担ってもらうか。皆さんができることと、市側でこうしていきたいという情報を持っているので、その辺をすり合わせていけば受け入れられるかなと思います。特にりんごというのは高度な技術が必要なので、1年、2年、5年経ってもなかなか身につかない。自分で生産できない。10年くらいの間にだんだん身に付けていって、他から来た人たちもりんご生産者になっていく。そういう地域を作るために皆さんのような若い世代が若い世代を受け入れるというのが大事になってくるのかなと思っていました。そういう中で、自分のところではこういうことをやっているよ、とかありませんか。

 

参加者

農業全般そうかもしれないですけれど、りんごを作るのって畑が動かない以上、必ず周りの園地との兼ね合いというのが生まれてくるわけです。新しい人が入ってきて一発目から新しいことやろうとすると、必ずそこでトラブルが起こると思います。でも、市長がおっしゃったとおり後継者がいないというのもまた事実で、量を確保しようと思ったらそこから受け入れるというのも考えていかないといけないのかなと。来てもらう人に対して、たぶん市でも窓口みたいなものがあると思うのですけれども、ずっとじゃないにしても3年くらい運転期間、試運転の期間を作って、ちょっとコミュニティに入って、その流れになじむ期間っていうのを持ったほうがいいっていうアドバイスを積極的にしてもらえると、その辺も入っていきやすいのかなと思います。最初がたぶん一番きついと思います。その地域独特のやり方とか、隣の園地の人はこういうクセがあるとかも付き合ってみてわかる。そこを乗り越えないとたぶん入ってきた人はずっと苦労して、最初の苦労しているところですぐやめてしまう。農業をやるのってすごく地域と密接に関わってくるし、地域にまずなじむっていう意識を持ってもらえればと思います。ずっと土地に住んでいる人とかは、やり方がこうだっていうのが固まっていると思うので、それに従えないと排除するという動きはどうしても出てくると思います。だから最初になじむということに気を付けてもらえればというのはあるかもしれないですね。

僕らの支部に全然地域じゃないところから入ってきた若い子が就農して今もう青年部に所属して7年くらいになります。彼も全然知らないところから入ってきていろいろありながらもずっと青年部に居続けてきて、今仲間として馴染んできました。そうなってくればまた周りからのこういう手助けもできるよとか、目をかけてもらえるようになる。そういうふうに来た人に対して、こういうところ気を付けてとか、声をかける。そういうのがあれば外から入ってきた人が、入ってきてすぐに戻ってしまうというのがなくなるのかな。やっぱり外から入ってきた人を受け入れるっていうことは、受け入れるこちらとしてもあまり得意じゃないほうだと思うので、そこをちょっと意識してもらえればと思います。

 

市長

最初から全部やれるわけでもない。隣の人たちとの関係が地域の人たちとのつながりがあって、それをわかったうえで地域とともに生産していくという意識がないとなかなか受け入れてと言っても厳しいですよね。

りんごの生産と違うかもしれないのですけれど、料理人の世界は最初修行に入ります。修行に入っているうちは給料が安いのですが、いつかこの技術を身につければ自立して稼ぎになる。それに近いものがりんご生産にもあるのかなと思います。今生産されている60代、70代の高齢になりかけている人のりんご園が20年後どうなっているのかといえば、今生産している人たちは引退している、後継者はいない。誰が作るのかとなってしまう。そうではなくて、そこに若いりんごを作ったことがない人たちが入って修行をする。修行でいろんな技術を身につけていく。さらに、いろんな情報を青年部に入って情報交換などをして身につけていく中で生産がまたできていく。血のつながりはないけれども、隣の園地の後継者になってくれる人が出てくればいいのではないかなとは思っています。

 

参加者

そもそも後継者は家の人じゃないとダメという風潮がありましたが、後継者にならなかった人、孫の世代が最近出てきているっていうのもあります。次に入ってくる新しい人っていうのは、市でわかるので、そういうので農地を取得したっていうのであれば、やっぱりこのコミュニティ、うちの青年部もありますし、協会さんもありますし、市場関係の青年部もありますし、そういうところに発信していただければ。たぶん右も左もわからないで来るんですよ。できれば「こういうところありますよ」って言っていただければ、うちでも対応をします。ここに行ってもらえればJAの青年部の紹介もあるし、うちは11支部ありますけれど、それに限らず団体はあります。そこから青年部に入るパターンもありますので、そういうコミュニティを駆使してもらえれば新規のIターンをする人は入りやすいのかなと、話の中で思いました。

 

市長

コミュニティ、繋がりが大事だし、助けになるし、やりたいことの情報が転がっている。そういう場である情報発信ができればいいですね。

 

参加者

従業員も歳をとって、りんご箱を持つ人もいなくなって、自分の親しか持てなくなって、そこにその若い人が研修に来て3年間でもそういう勉強でいてくれたら、家的にも助かりますし、その家でもかなりの負担が多くなってくるので、そういう人が3年、5年とかで覚えて独り立ちできるようになって、そういう人員も振り分けしていければ空き農地も少なくなるのかとは思います。

 

市長

そういうふうになるために、具体的に何をするのか詰めていく。市でいろいろな仕組みを考えるうえで、机の上でしゃべっているだけではなくて、顔が見えるような状態でプランを作っていかないとなかなか実現しないと思っています。

 

参加者

そういう中で言えば、りんご農家って独自の人の生産っていうのもあって、結局人を入れるとなれば雇用をしなければならなくなる。その問題も、実際、家の問題なので各自で本当はクリアしないといけないのですけれども、現状、やっぱり期間の雇用だけっていうのが一番ネックになっている。実すぐりからやって着色管理から何からやって、飛び飛びの仕事しか経費の部分から考えるとやってもらっていない。そうなってしまうのでその修行の体制をどうやって構築するかっていうのも課題になるのでないかと思います。

1年間を通して、5年間を通して年間雇用するとなると莫大な労務費がかかるので、そこを解決しない限りなかなか難しい。

 

 

2.鳥獣害対策について

 

参加者

県で鳥獣害の対策かなり多いよねっていう話しで、猟銃とかの狩猟免許の取得の補助をしたらどうかという話しもありました。免許も罠と網と銃の3種類の免許がありますので、手っ取り早く取れるのが罠。市では貸出をしているのですよね。

 

農林部長

狩猟免許の取得費用の助成もやっていまして、アライグマに関しては、市の講習会に出ていただければ、出た方にアライグマの従事者証は出せます。

 

参加者

弘前市で言えば相馬村とか熊の被害がかなり出ていますので、猿とかも。それが結局、里に下りてこないっていうわけではないと思うのですが、鳥獣害の対策は狩猟免許持っている猟友会の人たちがもう60代後半からで切羽詰まった状況だという話しもありました。

 

市長

狩猟免許持っている方が高齢化して次の人がいない。一野渡、大和沢の鳥獣被害の会議に出た時に後継者がいない、大変だという話しをしていました。

2か月くらい前にも堀越のあたりに熊が出ましたが、街中なので銃が使えないので罠を設置した。そういう状況になってきているということを現実に受け止めて、ではどうするのかということです。これまで銃で対応できたけれども、銃で対応できないというところを含めて考えていかなければならない。銃で対応できるところでは免許を持っている人に対する支援、でも、免許取ろうとする人は少ない。

 

参加者

今いまに始まった話でもないし、すぐにやれるという話しでもないので、次の世代でちゃんとできるように市で対策を立てていってもらえればという話です。

 

市長

いろんなことに挑戦してみてだと思います。鷹を飛ばすのは効果があるのかな。そういうのを開発するのにお金はつかないか、国に対して要望していくとか。市でやるというと弘前市で孤軍奮闘になってしまうので、国全体で見て欲しいとこちらからアイデアを出していくなど考えないと。

 

参加者

ハンターは農家じゃなくてもいいですよね。現状、農家が猟銃持って鳥獣害対策に出るというのは、今、労働力が足りないって言っているときにもっと仕事を増やすことになるので。外からハンターとして入ってくる人がいてもいいと思うし、市街地の人でハンターになる人がいてもいいと思います。

 

参加者

仕事がどんどん増えていって肝心の本業がおろそかになるっていう。どちらかといえば農業に専念させてもらいたいなっていう思いはあります。

 

参加者

市側の配布資料1と2というのはすごく読み応えあって、これを読んでいるだけでも面白いなと思っていたのですけれども、こういう資料があるっていうことを知らなかったので、こういうのがここにあるよっていうのが届くような体制ができればいいなと思います。

何年か前にりんごあるあるみたいなものをどこかに載せていたと思うのですが、そういうふうに情報が集まっているところを一個持ってもらうとか、あるいはそこに農家の人が発信できる掲示板みたいなものを作ってもらって市の人も農家の人も見ることができる目安箱みたいなもの作るとか。それがあれば市でも、農家でもここでこういう問題があがっているとか、今はこういう問題があるっていうのを同じタイミングで取れると思います。行政に動いてもらってから農家がそれに乗っかるのではなくて、農家がこういう取り組みをやっていて、これは効果ありそうだ、では、その後押しをしようという感じで行政に動いてもらうほうが形としてはスムーズだし、そんなに失敗をしないのではないかなと思います。いろんな情報を集めるという場が必要だと思います。

 

参加者

どこの組織が作ってもいいと思いますが、情報が集まってりんご農家の若い人でも、歳とった人でもみんなが見ることができる、声をあげることができるものを作れば意外と市と現場の意見って擦り合わせられるのではないかと思います。我々も現場にいるので、なかなか何回も役所に行きたくないので、どうしても遠くなってしまうのですけれども、今こういう時代になって現場にいながらでもスマホ使って声をあげることはできると思うので、それを受ける場っていうのがあれば、お互いにいいのかなと思いました。

 

市長

その場は作れるのではないですか。それは市役所の中で皆さんの話もう少し聞いてどういう形のものを設定すればいいかを詰めて作りましょう。みんなで詰めて実現化に向けていきましょう。

 

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