弘前市に所在する史跡大森勝山遺跡は、今から約3,000年前の縄文時代晩期の環状列石や大型竪穴建物跡を有する遺跡です。当該期の環状列石の全体の様相が把握できる国内での唯一の遺跡として、平成24(2012)年9月19日に国史跡に指定されました。また、同年12月、北海道・青森県・秋田県・岩手県及び14市町に所在する17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の1つにもなっています。
令和元(2019)年7月30日、文化庁で開催された文化審議会において、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が当年度の世界文化遺産の国内推薦候補に決定されました。
そして、同年12月20日、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦書提出が閣議了解され、世界遺産登録への推薦が正式に決定となりました。
今後、令和2(2020)年夏から秋にかけて、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が現地審査を行った上で、令和3(2021)年夏頃に開催されるユネスコ世界遺産委員会において、世界遺産登録の可否が決定されることになります。
市では今後も、史跡大森勝山遺跡の世界遺産登録を目指して取り組んでまいりますので、市民の皆さまにおきましては、引き続きのご協力をお願いいたします。
大森勝山遺跡と岩木山〔令和元(2019年)撮影〕
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