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りんごの知識

種類

りんごの種類各国生産量図

りんごの種類は世界中で命名されたものだけでも約15,000種あり、わが国だけでも約2,000種ありますが、実際に栽培され市場に出されているものは新種を含めて60種位にすぎません。植物学上りんごはバラ科マルス属植物をいいます。

世界のりんご

りんごの栽培は、やや寒い気候が適しており、アメリカのニューヨーク東部、フランスのリヨンなどが有名です。

品種の改良

品種改良相関図 今日、わたしたちが食べている西洋りんごは、いろいろな品種の交配によって生まれたものです。赤色どうしのかけ合せでも子孫は赤とはかぎりません。45号(紅玉×デリシャス)とリチャードデリシャスをかけ合せた結果、驚くほど異なった色やかたちのものができます。これらの中から最も優秀なものが新品種となるわけですが、品種の改良は年月と幾多の試験研究を要するとても大変な、また、重要な仕事なのです。

 

りんごの花と果実

りんごの花と果実の断面図 りんごの花はガク(萼)片・おしべ・花弁・めしべからなっています。萼片・花弁はともに5枚、おしべは20本内外、めしべは柱頭、花柱・子房から作られております。わたしたちが食べている部分は、子房を囲む花托の皮層が発達したところで、モモの果実などのように子房壁が発達した真果に対して偽果と呼ばれています。

 

温量指数

日本地図と温量指数図 春の平均気温が摂氏5度以上になるとりんごは生育を始めます。やがて花を咲かせて実をつけ、秋になってまた5度以下になると生育をやめて休眠します。そこで5度以上の気温を1カ年間の累積したものが、その土地のりんご育成を支配するとして、これを温量指数としています。

 

蜜りんご

ふじや北斗のような品種は約15℃以下の低温に遭うと、葉で作られたソルビトールが果実内で果糖やブドウ糖に変換できなくなります。すると細胞内の液胞に蓄積されず、行き場を失ってしまいます。結局、果実の中心線(維管束、水分やソルビトールなどの通り道)付近の細胞間隙(いつもは空気のつまっている細胞のすき間で白くみえる)に蓄積されます。すると、ソルビトールの浸透圧により水分が引き寄せられ、細胞間隙が水浸しの状態になります。これが蜜りんごです。細胞間隙が水浸しになると果実の比重が高くなり、りんごを持った感じがずしりと重く感じます。また、水浸しの状態になると嫌気状態になりエチルアルコールが作られてよい香りがしてきます。

りんごの果粉

新鮮なりんごには農薬ではない、白い粉がついていますが、これは果実自体が作ったろう性の物質で、雨露をはじき、果実から水分が逃げるのを防ぎ、新鮮さを保つ働きをしています。

鮮度の保ち方

低温で、湿度を高めに保存すると長持ちします。家庭ではポリエチレン袋に入れ、冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。

冷蔵庫保存挿絵

りんごの収穫時期

収穫時期 品種
7月末~8月上旬 紅魁
8月上中旬 夏緑、花祝、フラワーオブケント、ちなつ、恋空、あおり11、しおりの詩
8月中下旬
9月上中旬 未希ライフ、さんさ
9月中下旬 つがる、きおう、和リンゴ
9月下旬 あおり9号(彩香)、旭
10月上旬 ひろさきふじ、昂林、清明、千秋、紅絞
10月中旬 レッドゴールド、アルプス乙女、スタークジャンボ
10月中下旬 シナノスイート、紅玉、ジョナゴールド、ニュージョナゴールド、スターキング、リチャード、世界一、柳玉、倭錦
10月下旬 北斗、陸奥、金星、こうこう、やたか、ゴールデン
11月上旬 王林、印度
11月上中旬 ふじ
11月中下旬 国光

ふじの準原木とは

  弘前市りんご公園には『「ふじ」の「準原木」』という木が植えられています。「ふじ」というのは非常に人気のある品種の名前ですので、皆さんも聞くことが多いのではないでしょうか?しかし「準原木」とはいったいどういうものなのでしょうか?これを説明するために、まず同じ品種の木を増やす方法を説明しましょう。


 さて、皆さんは同じ品種のりんごの木をどのようにして増やすか知っていますか?りんごの実から取れる種を植えると思っている方は結構多いのではないかと思いますが、それは違います。種から育てたりんごは元の品種と違う新しい品種になってしまうからです。  
 ではどのようにして増やすのかというと、増やしたい品種の木から枝を切り取って、その切り取った枝を別の木に繋ぐことによって同じ品種の木を増やしていくのです。


 つまり、りんごにはたくさんの品種がありますが、それぞれの品種は元になる一本の木があり、その木から枝を切り取ることで増えていったということです。この元になる木のことを「原木」といいます。そして、原木の枝を繋いだ木を「準原木」と呼ぶのです。弘前市りんご公園に植えられているのは「ふじ」という品種の原木の枝を繋いだ「準原木」ということになるわけです。
 そしてこの準原木から多くの枝が他の木に繋がれて、どんどんと「ふじ」が増えていくことになったのです。

 現在、日本ではりんご全体の半分以上もの生産量を占め、世界でも最も多く生産される品種となった「ふじ」。その礎となったのが『「ふじ」の「準原木」』なのです。

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担当 りんご課

電話 0172-40-7105

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