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大ホール緞帳解説

 棟方志功の直接の配色によって制作されたとされる緞帳は、約50年を経ることとなり、全体的な色褪せ、黄ばみ等の発生、製織糸の風化により、落下等が懸念されることから、今までの緞帳を原画とし構図の再現とともに、撚糸の分析、染料の数値データ化に基づく調合、製織方法の再現等により、昭和39年当時の状態へ復元されました。
 この復元は、当時この緞帳を製織した、京都の川島織物(現在:株式会社川島織物セルコン)により、当時製織に関わった伝統工芸士などの力を借りながらの工程となりました。

「棟方志功緞帳 復元・再生のみちのり」紹介ページはこちら

 

緞帳データ 
項目 内容等
題名 御鷹揚げの妃々達々(おん たかあげ の ひひ たちたち)
原画直筆名 御鷹揚ゲノ妃々達
通称題名 御鷹揚ゲノ妃々達々
寸法 縦8メートル、横16メートル
織り 西陣本綴織
彩色数 272色
制作者 (株)川島織物セルコン(京都市)

原画に記載された直筆の題名と、緞帳題名

 弘前市立博物館に2枚の原画が保存されています。依頼された棟方志功は、鷹揚城(現弘前城)にちなんで、緞帳の原画として作品を制作しました。

 題名は「御鷹揚ゲノ妃々達々」としておりますが、原画記載の題名は「御鷹揚ゲノ妃々達」との直筆が確認でき、題名の末尾の「々」は記載にありません。
 別名の「道標の柵」とは「第六回現代日本美術展」での出展時の題名ですが、この原画は棟方志功記念館で所蔵されております。
 これらの原画の構図をもとに製作された市民会館の緞帳は「御鷹揚げの妃々達々」(おん たかあげ の ひひ たちたち)と題され、市民に親しまれております。

原版から別の原画

 弘前市立博物館所蔵のもう1枚は、版は同じで彩色が異なり、題名は記されておりません。
 棟方志功の作品名につく「柵」について、棟方志功は以下の様に語っております。

 「柵というのは、垣根の柵、区切る柵なのですけれども・・・・・・私の「柵」はそういう意味ではありません。字は同じですが、四国の巡礼の方々が寺々を廻られるとき、首に下げる、寺々へ納める廻札、あの意味なのです。この札は一つ一つ、自分の願いと信念をその寺に納めていくという意味で下げるものですが、私の願所にひとつひとつ願かけの印札を納めていくということ、それがこの柵の本心なのです・・・・・・たいていわたくしの板画の題には「柵」というのがついていますけれども、そういう意味なのです。一柵ずつ、一生の間、生涯の道標をひとつずつ、そこへ置いていく。作品に念願をかけておいていく。柵を打っていく、そういうことで「柵」というのを使っているのです。」 (WEB辞典ウィキペディア出典)

特徴

 モニュメンタルな画を象徴的する雌雄番の鷹を中央に、左右には躍動する女性像を二人ずつ配しております。

 白い顔と手足で黒い身体の四人の妃たちは、右から順に春夏秋冬と弘前の四季を表しており、それぞれの周囲には四季の植物が見えます。

 公的空間のために依頼を受けた仕事であり、この時期に青森の風土を題材にした<恐山の柵>や<津軽海峡の柵>などの一連の作品群とは画趣を異にして、女たちは柔和な印象ではありますが、その掌はやはり鋭角的な輪郭を持っています。

 緞帳は、この作品にみる四本の色帯状の色彩とは異なり、金糸をはじめとする鮮やかな色糸で織りあげられています。(棟方志功図録出典)

緞帳制作にまつわるエピソード

 緞帳を作る際の構図は原画を基本としましたが、その配色に関しては、原画とは別物であります。

 これは、棟方志功が緞帳を制作する際に、市民会館の設計者である前川國男氏の事務所(東京都新宿区四ッ谷)を訪ね、事務所の前庭に原寸大の下絵を広げ、3階の窓から前川國男氏とともに下絵を見下ろし、数ある色見本の中から「ここは、この赤」、「青はこれ」といった具合に直感的な色彩感覚で次々に配色し、制作されたというエピソードが残されております。

 このことは、棟方志功が緞帳の制作過程において直接的にかかわったものであり、構図こそ同じであれ、配色については棟方志功独特の色彩感覚が具現化された日本唯一の作品であります。

志功画伯のことば

 昭和39年5月1日の弘前市民会館落成式典で、上から降りてきた緞帳を、招待された市民に対し、棟方志功画伯が壇上で紹介した内容が新聞記事に残されております。

 「わたし自身、これを誰がかいたかと疑ったくらい。いまみてビックリ。本当です。これはわたしの作というより、美を愛する人たちの結晶です。芸術の極到は西欧も日本も同じで、ミロのビーナスもこのひひたちの図も美術も、いわば世界の美がこうあらわれたものです。ただ、ミロのビーナスにはヘソがないが、わたしの作、出ベソです。」(昭和39年5月2日 (陸奥新報)《弘前市民会館 落成式雑観》)

 緞帳の出来栄えの素晴らしさに、場内の感嘆の声が止まなかったとされております。

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