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紙本著色仙桃院像   附 紙本著色仙桃院像(模本)

【市指定有形文化財】

 

           sentouin-mohon
               (模本)
 
よみがな
しほんちゃくしょくせんとういんぞう
つけたり しほんちゃくしょくせんとういんぞう もほん
員数
一幅
文化財の概要
制作者:不明 制作年代:宝暦3年(1753)ころか
法量88.8×41.5 (模本)94.9×41.5
指定年月日
令和7年12月22日
所在地
弘前市西茂森1丁目23番地8
所有者・管理者
長勝寺
 仙桃院(1550~1628)は津軽為信の正室で、為信死後、弘前城北の丸に住した。
 上畳に坐し、合掌する法体姿の婦人像で画面左上には法名が墨書きされる。本図において、手にする数珠や小袖衣装の菊花紋などは銀泥で細い帯の縁は金泥で表現される。意志的な顔貌や指先の表現なども的確でとりわけ薄い袈裟の重なりの表現など総じて丁寧な仕上がりとなっている。
 「紙本著色津軽信著像」と像容や上畳の表現、さらには表具までが同工であることから、当初あった原図を信著像制作期に併せて模写し表装した可能性がある。風水害によるものか水損の痕跡とともに画面各所の黴の跡が画趣を損ねているのが惜しまれる。
 
(模本)
 上述の仙桃院像をもとに江戸後期(19世紀)に模写されたものと考えられる。ただし衣紋線や指先など細部描写に違いが看取されるとともに袈裟の下の小袖の文様は簡略化して描かれ、さらに硫化して黒色化した銀泥部分を墨色で代用するなど原図に忠実な模写とは言いにくい。特に数珠を描かない点は見過ごすことができない。省略の理由は定かではないが汚損の跡と誤認された可能性は考えにくい。本図制作時に後年付加されたものと判断された可能性はある。

問い合わせ先

担当 文化財課

電話 0172-82-1642

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