春は新しい環境で新たな出会いが増える季節です。新しい出会いに期待をふくらませる方も多い時期ですが、そこで出会う人が必ずしもいい人ばかりではないかもしれません。
次のような事例がありました。
先輩に投資を勧められ、借金までして高額な投資用の教材を購入、なかなか利益が出ない中、「教材を購入し投資する人を紹介すれば報酬がもらえる」と言われ、友人を何人か紹介。本人は必ず儲かるという話を信じきっており、親や周囲の話を聞かないというものです。
人を紹介すると報酬がもらえるという「マルチ商法」は自分が経済的に破綻するだけでなく、知人を巻き込むことで人間関係まで壊すおそれがあります。楽に儲かるという話は絶対にありません。
詳細は下記リンク先から国民生活センターの情報サイトへ移動してください。
「SNSをきっかけとした消費者トラブルにご注意!中高「生」だけじゃなく中高「年」も」(独立行政法人国民生活センター)
「友だちから誘われても断れますか?若者に広がる「モノなしマルチ商法」に注意!」(独立行政法人国民生活センター)
「人を紹介すれば報酬を得られる」などと勧誘し、商品や役務を契約させる「マルチ商法」に関する相談は絶えることがありません。
これまで、マルチ商法に関するトラブルでは、健康食品や家庭用品などの「商品」に関する相談がほとんどでしたが、現在は投資や副業などの「役務」に関する相談が主流となっています。
こうした「役務」のマルチ商法では一部の成功事例や儲かることばかりが強調され、その実態や儲かる仕組みが不明なケースが多く見られます。言われた通りに投資をしても儲かることはなく、最終的に借金しか残らないうえ、自分が勧誘し損失を与えたことで、友人まで失ってしまうという悲惨な結果につながりかねません。
消費生活ネットワーク通信 第98号(693KB)
(青森県消費生活センター)
投資にはリスクがつきものですから、余裕資金で行いましょう。
他人の成功体験は必ずしも事実とは限りませんので安易に信用してはいけません。儲かる話を持ちかけられた時は、必ず立ち止まって冷静に判断してください。
また、友人・知人からの誘いは断りにくいものですが、断る勇気も必要です
もし消費者トラブルに遭ったら、また少しでも不審だと感じたら当センターの消費相談窓口(電話:0172-34-3179)へご連絡ください。
担当 市民協働課 市民生活センター
電話 0172-34-3179