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令和4年8月23日 定例記者会見

(会見者: 櫻田 宏 市長)

 

市長あいさつ

代表質問

1.弘前ねぷたまつり及び300年祭特別運行について
2.新型コロナウイルス感染症の状況について

 

自由質疑

1.大雨被害に係る復旧等について

 

配布資料

1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)PDFファイル(94KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
2.「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?奈良美智展弘前2002-2006ドキュメント展」PDFファイル(403KB)このリンクは別ウィンドウで開きます
 

市長あいさつ

大雨に係る被害状況及び被災者支援についてであります。

今月3日には県内初となる線状降水帯が発生し、また9日からは停滞した前線の影響が長期化し、記録的な大雨となりました。

被災されました市民の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。

被害状況については、8月22日正午時点で、人的被害はないものの、住家被害では小友地区において30世帯が床上浸水となっております。

農林関係の被害では、りんご園地等の冠水が青女子、大川、三世寺、中崎、津賀野、船水、三和、小友、楢木、鬼沢、清野袋、種市の各地区で確認しております。

また楢木地区、小友地区、種市地区で水田や畑の浸水を確認したほか、中部広域農道の道路破損やため池の堤体決壊、農地・農業用施設被害が612件、林道被害が11件となっております。

土木関係では、市道の道路法面崩壊や道路路面洗掘、護岸崩壊など87件、通行止めが7件となっております。

このほか公共施設関係の被害は、史跡堀越城跡の一部で法面崩壊があったほか、岩木川市民ゴルフ場の冠水、弘前公園西濠ボート乗り場園路陥没などとなっております。

現在、「浸水を受けた住家等への罹災証明書・罹災届出証明書」や、「農産物等の被害の有無を証明する農産物等被害証明書」を発行するとともに、「市県民税」や「介護保険料」、「国民健康保険料」、「後期高齢者医療保険料」、「国民年金保険料」、「水道料金、下水道使用料」、「保育料」などについて、徴収猶予や減免・減額について相談・申請等の受付を行っております。

このほか、「ボランティアによる園地清掃の募集と実施」、「災害ボランティアによる支援」、「浸水した庭先等を消毒する消石灰の無償配布」、「住宅が被災された方への市営住宅入居相談」、「被災者やご家族の悩みをケアするこころの健康相談」、「被災により就学が困難な児童や生徒の保護者への就学援助」などの支援も実施しております。

これら各種支援については市ホームページやSNS、で周知するとともに、市役所や岩木・相馬総合支所、各出張所で相談を受け付けておりますので、お近くの窓口にご相談いただきたいと思います。

災害復旧等に要する予算については、既に8月8日付で、6月28日、7月5日、8月3日の豪雨により被災した農地・農業用施設等の復旧に要する経費を専決処分しているところであり、8月9日からの豪雨に係るものについては、内容を精査した後、市議会第3回定例会に追加提出いたします。

市といたしましては、被害のあった広域市町村とともに被災者支援について国へ要望活動を行うなど関係機関と連携しながら被災された皆様の生活を1日でも早く取り戻すため、支援や応急復旧等に全力を挙げて取り組んでおりますので、皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

 

次に、弘前ねぷた300年祭特別運行についてであります。

今年は、弘前ねぷたが初めて文献に登場して300年という節目の年であることから、今一度、弘前ねぷたが持つ歴史と伝統を振り返り、弘前ねぷたを愛する多くの皆様にその魅力を伝え、次の百年へと繋げていくため、今週末の8月27日、28日に青森市、友好都市の斜里町、太田市のねぷた・ねぶたが集結し、弘前のねぷた6台とともに出陣するほか、津軽情っ張り大太鼓や弘前自衛隊ねぷた協力会による剣舞を披露する「弘前ねぷた300年祭特別運行」を開催いたします。

27日は午後6時30分からの夜間運行、28日は午前11時から昼運行するもので、青森ねぶたが当市を運行するのは、中型を運行した平成26年の「あおもり10市大祭典in弘前」以来、8年ぶりとなり、大型が運行するのは初めてとなります。

また、8月27日には、JR弘前駅の隣で実施している「駅前ねぷた特別展示」の大型扇ねぷたに灯(あか)りを灯し、特別運行を盛り上げます。

特別運行は、今年のねぷたまつり同様に、マスクの着用、身体的距離の確保、運行コース沿道での飲酒、食事や、大声での歓声の自粛要請など、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じての開催となります。

運行に参加される方をはじめ、市民や観光客、商店街や関係者の皆様には、様々な制限やお願いをしての開催となりますが、安全・安心に特別運行を開催するために、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

 

最後に、弘前れんが倉庫美術館で開催する秋冬プログラムについてであります。

弘前れんが倉庫美術館では、今年度の秋冬プログラムとして、「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか? 奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展」を9月17日土曜日から来年3月21日火曜日までの会期で開催いたします。

弘前れんが倉庫美術館が誕生する大きな契機となった当市出身で、世界的な現代美術作家であります奈良美智氏の展覧会が、第1回の展覧会から20年の節目の年に開催できることを大変うれしく思っております。

この展覧会では、奈良美智氏による過去3回の展覧会の雰囲気が伝わるような展示空間を演出し、当時、展示された奈良氏の「Milky Lake」などの絵画作品やドローイング作品等を再展示するほか、開催スタッフなど関係者へのインタビュー映像、市民から募集した写真など様々な資料によって当時を振り返る内容となっております。

これらの展示内容により、当時ボランティアとして携わった市民をはじめ、多くの来館者に当時の熱気や興奮、一体感などを思い起こしていただくとともに、当時の展覧会開催時には、まだ生まれていない若い世代の方にも一流の現代美術に触れ、過去3回の展覧会の軌跡を体感していただきたいと思っております。

この展覧会をさらに盛り上げるため、会期中の関連プログラムとして、今年3月にりんご娘を卒業し、現在はシンガーとして当市を拠点に活動するジョナゴールドさんのライブイベントを開催するほか、市民参加型プロジェクトとして、市内在住の高校生らによるドラマリーディング、さらに、会期終盤には奈良美智氏によるDJイベントが予定されております。

市民の皆様をはじめ、多くの方々にご来館いただき、当美術館誕生のきっかけとなりました、過去3回の展覧会の軌跡をたどるドキュメント展をお楽しみいただきたいと思っております。

代表質問

1.弘前ねぷたまつり及び300年祭特別運行について

Q.記者

3年ぶりとなる弘前ねぷたまつり合同運行を終えての心境と、これから控える弘前ねぷた300年祭特別運行への思いをお聞かせください。

 

A.市長

今年の弘前ねぷたまつり合同運行では、3年ぶりに土手町や駅前をねぷた団体が運行する姿を、市民をはじめ、観光客の皆様にご覧いただき、まつりをご覧いただいた方からは「まつりを開催してくれて良かった。」や「ねぷたまつりを楽しみにしていた。」という多くの声を伺うことができました。

今週末に開催を予定している「弘前ねぷた300年祭特別運行」では、弘前ねぷただけではなく、友好都市の北海道斜里町や、群馬県太田市のねぷたをはじめ、青森市のねぶたをご覧いただき、それぞれのねぷた・ねぶたの迫力、お囃子の違いなどを感じていただきたいと思っております。

これまで300年にわたり築き上げてきたねぷた文化の歴史と伝統を皆様と一緒に振り返るとともに、300年の節目の特別運行を記録と記憶に残し、この伝統を更に100年先へと継承してまいりたいと考えております。

 

2.新型コロナウイルス感染症の状況について

Q.記者

8月に入り、新型コロナウイルスの新規感染症患者の発生が高止まりの状況にあります。医療現場の逼迫も続く中、市としてこの状況をどう捉えているかお聞かせください。また、観光や帰省による影響について、どう考えているかお聞かせください。さらに小・中学校の新学期スタートを控える中、感染防止の観点でどういったことがひつようなのか市民への呼びかけがあったらお願いします。

 

A.市長

県内における新型コロナウイルス感染症の新規感染者数については、7月20日に初めて千人を超えて以降、8月に入ってからは1日千人以上の感染者が確認されており、弘前保健所管内においても、感染の高止まりが続くなど、非常に厳しい状況が続いております。

感染拡大の状況については、全国的な感染傾向と連動しており、これまでとは異なり、行動制限が実施されない中で、夏の行楽・帰省シーズンを迎え、人の移動が活発化し、家族や友人等で会食する機会が増えことが感染の増加に影響を与えている要因の一つと考えております。

加えて第7波の主力であります「BA.5」は、第6波の「BA.1」「BA.2」と比較すると、約1.2倍感染力が強いと考えられており、また、免疫をすり抜ける能力が「BA.1」「BA.2」より少し強いとも言われております。

ワクチンの3回目接種から期間が空いていることで、ワクチンの効果が低下しているとも考えられます。

4回目の接種については7月22日から医療従事者等及び高齢者施設等の従事者にも拡大され、当市においても実施しているところでありますが、市内の医療機関では、一般の救急患者の受け入れに加え感染患者の増加と、医療従事者の家庭内感染などによる人手不足も重なり、医療現場がひっ迫しており、8月18日には津軽地域保健医療圏において、確保病床に対する使用率が190%台との報道を確認しております。

また、新規感染者の急増に伴い、救急外来の受診が増加し、救急車が医療機関に受け入れられるまでに時間を要する事例が生じており、弘前地区消防事務組合からの情報によれば、当管内においても同様の傾向にあると聞いております。

市民の皆様におかれましては、限りある医療資源を有効活用し、救急医療や医療機関を受診する必要性の高い人が速やかに利用できるよう、軽症の場合は慌てて受診せずご自宅で療養し、市販の解熱剤等を服用して様子をみるなど、ご協力をお願いいたします。

県においては、診療・検査医療機関の負担を軽減し、重症化リスクの高い方が医療機関を受診できるよう「臨時Webキット検査センター」の稼働や、高齢者施設等において職員の感染を早期に発見するための検査キットの配布など、感染拡大防止を図る取り組みを進めているところであり、市といたしましても、弘前保健所への応援職員の派遣や医療従事者の心身の負担軽減に資する事業を継続しております。今後も各機関のご意見を伺いながら、必要な対策を講じてまいります。

市内の小・中学校においては新学期のシーズンを迎えております。家庭内での感染を拡げないため、ご家庭での感染防止対策の取り組みにもご協力いただくよう、改めてお願いをいたしますとともに、お子さんの体調が優れないときには、登校を見合わせていただくようお願いいたします。

感染拡大を抑えるためには、お一人お一人の感染防止対策が重要となります。市民の皆様におかれましては、これまでどおりマスクの着用や会食の際の基本的な感染防止対策を徹底していただきながら、市民生活・事業活動との両立を継続していただきたいと考えております。

 

 

自由質疑

1.大雨被害に係る復旧等について

Q.記者

昨日、三村知事が、被災地を視察されたニュースも流れまして被災した方からは、今さら、というようなご意見も出ていました。

今回の被害の状況の中で県の対処、対応についてはどのような印象をお持ちであるのか。また、喫緊で県に対して、まずはご要望したいことがございましたらお話しいただければと思います。

 

A.市長

今回の大雨の被害状況に対して、県の対応ということについてです。8月3日の大雨の次の日、8月4日、6日、7日のあたりで4回、視察をさせていただいております。三村知事は8月7日に板柳町、藤崎町、そして弘前市と視察をしていただいております。その際には県議会議員の方々も同行されていたと記憶をしております。多くの皆さんに現状を見ていただくということは、最初8月4日現場に行った時に一番感じておりました。弘前市では園地のごみを撤去するボランティアを8月5日に募集、8月6日に実施したわけですが、このごみの後片付け、私も1時間ほど作業させていただいて、本当に農家の皆さんの大変さ、これからの先の不安ということを実感したところです。その後に三村知事が8月7日お越しになって、この状況を私から三村知事にもお話しさせていただいて知事にも現場を見ていただいております。知事も本当に厳しい状況だということはご認識されていたと思っております。

その後の8月9日の大雨の時にも私も現場に行ったのですが、県の職員の方々もお越しになり、また、国の職員の方々も現場に出られています。現場での情報共有をしながら、これからどうしていくのかといったことを現場でお話しさせていただきました。そうした中で県の対応ということから考えると、県も弘前のみならず深浦町や鰺ケ沢町、外ヶ浜町、中泊町と大きな被害を受けているところ、つがる市もそうですが、ありますので、そういった県全体を把握していただいていると思っておりましたので弘前市で掴んでいる情報については、県にもお伝えして、情報共有を図りながら復旧に向けての対策に繋げていただけるものと思っております。今回の被害はやはりかなり大きく、復旧に向けるためには、県と情報を共有しながら、同じ情報を国の方々にも共有していただいて国レベルでの災害対応していただくということが重要となってまいりますので、県との連携についてしっかりと進めていきたいと思っております。

また県に対する要望については、その都度、県と細かい情報を共有しております。どういう形で要望するかということ、広域市町村、津軽地域の市町村が連携して要望するのが良いのか、あるいは県の市長会、町村会といった組織もありますので、そうした中での要望していくのが良いのかといったことを県にご相談させていただいております。いろんなところから闇雲に要望していくというよりは、しっかりとまとまった形で、同じ情報を持った形で要望して復旧に向けた取り組みにつなげていきたいと思っております。

 

Q.記者

県との連携、市町村との連携ということですが、こういう事態ですので、県のさらなるリーダーシップというのを求められていると思いますが、その辺はいかがでしょうか。

 

A.市長

被害がこれだけ広範に渡っているということで津軽地域の話であれば、弘前市が中心になって被害状況の取りまとめるということもできますが、被害が大きいので県にぜひリーダーシップを発揮していただいて、国に対して現状をお伝えし、激甚災害等の適用についても動いていただきたいと思っております。

 

Q.記者

市長は9日以降現場に行かれていないということですが、被災したりんご園はまだまだ全然手がついていない、掃除も行き届いていない園地がたくさんあるのですが、これからどういうふうに復旧していこうとかお考えはありますでしょうか。

 

A.市長

8月20日からボランティアの方々に園地のごみ等の清掃のご協力をいただいております。前の8月3日の大雨の際は5日に募集して6日から活動していただいておりましたけれども、今回は8月の16から19日に募集をかけて、その中で集まっていただいた方で8月の20日から現場で作業していただいております。

園地の状況については、災害対策本部での情報共有を含めて、必要があればすぐ現場を見に行っております。9日以降の雨の後も、種市地区で溢水によってりんご園地が浸水した現場も見させていただいています。農地ではありましたけれども国土交通省のお力で小友地区の住家の排水と合わせて、そこの溢水したところも岩木川へ排水していただいているというのも確認をしております。機会ある度に現場に足を運んで状況を見させていただいており、8月4日の時点での状況からどう変わっていっているのかを私の記憶の中に留めております。そうした実際の状況を県や国に私の立場としても伝えていきたいと思っております。

 

Q.記者

ボランティアの数も今日16人と、全然足りてないと思うのですが、この状況だと復旧にまだまだ時間がかかると思いますが、りんご園の復旧についてどうお考えでしょうか。

 

A.市長

弘前でのりんご園の復旧でいくと8月3日の大雨の時点での復旧については、8月6日から始めていた清掃活動が一旦終わっています。この後、9日以降も雨が降って同じような災害ごみが出たというところであります。これはボランティアの方のお力もお借りしながら、ボランティアが集めた災害ごみについては協定を弘前建設業共同組合等と協定を結んでおりますので、そちらのほうで運んでいただくという仕組みになっております。ボランティアの方々が集めていただいた、あるいは農家の方々が集めていただいたものをそういう形で回収して一日でも早く災害ごみの撤去を行っていきたいと思っています。

 

Q.記者

今回の大雨被害で、洪水による避難所が開設できないというところもありました。臨時に高校とか開けたということで、そういうところへ避難された方への支援物資が届かないという話が市民から出ているのを聞きました。そういった部分で至らなかった点や、課題が見えてきたという点があればお願いします。

 

A.市長

今回避難所については47カ所設置をいたしました。避難所の運営について、人出が足りなくなるということもございましたので防災計画の中に入っている部署だけではなく、人事課も入りまして全庁挙げての職員体制をとったところであります。

さらに避難所までの距離があるということで近くの集会所等に自主的に避難された方々もいらっしゃったと報告も受けましたので、今後そこでの対応についてはどういう形が良いのかというのは大きな課題になっていると思います。今後課題の解決に向けて検討していきたいと思います。

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