(会見者: 櫻田 宏 市長)
・令和7年度ひろさきMaaSの実施について
・まちなかのにぎわいイベントの開催について
1.記者会見次第(あいさつの主な項目等)
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2.ひろさきMaaS「公共交通機関定額乗り放題サービス」
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それでははじめに、ひろさきMaaS利用者募集についてお話をいたします。
ICTを活用した公共交通の定額乗り放題サービス「ひろさきMaaS」について、今年度、国土交通省の日本版MaaS推進・支援事業の採択を受け、実証事業を行うにあたり、利用者の募集を9月1日から開始したところであります。
今年度の「ひろさきMaaS」実証事業は、令和7年11月1日から令和8年2月28日までの4カ月間で行い、スマホを利用し、弘前市内発着の路線バスや弘南鉄道弘南線・大鰐線、弘前市内乗合タクシーの全線が月額9千円で乗り放題と、移動にかかる費用が多い方には大変お得なサービスとなっております。
また、昨年度の利用者からのご意見などを踏まえ、QRコードの読み取りによる乗降やキャッシュレス決済の実現など、より利便性が高まるよう、ひろさきMaaSアプリを改良いたしました。
さらに、ひろさきMaaSアプリ内で、弘前市内でのみ利用できるデジタル地域通貨「ひろさきペイ」も利用できるようにし、月額1,000円分のポイントのほか、利用回数に応じてもらえるポイントを使ってお買い物ができ、市内商店街の消費拡大やにぎわい創出にもつなげてまいります。
今回は、中学生から65歳未満の方を対象に、利用者を200名に拡大して、9月30日まで募集しておりますので、皆様お早めにご応募いただきたいと思います。
ぜひこの機会に、バスや鉄道といった地域の公共交通を活用し、自家用車に過度に頼ることなく、脱炭素や健康増進にも寄与する、新しい暮らし方を体験していただきたいと考えております。
次に、まちなかのにぎわいイベントの開催についてであります。
まず、9月13日 土曜日と14日 日曜日の2日間にわたり、弘前れんが倉庫美術館を核とした周辺地域において、居心地がよく歩きたくなる「まちなか空間」をつくる社会実験的なイベント「ひろさきまちなかピクニック2025」が開催されます。
主催は、市も参画している「ひろさきウォーカブル推進会議」で、会期中は「吉野町緑地ゾーン」、「鍛冶町交流ゾーン」の2つのエリアを会場に、露店やキッチンカーの出店のほか、今回新たに中央弘前駅前において、「駅前アートパーク化計画」と題した、子どもも大人も自由に楽しめるチョークアートイベントや、子どもでも楽しめるスケートボードエリアなどが加わります。
このほか、りんごとシードルの展示紹介をする「りんご&シードルミニ博物館」や、シードルの飲み比べができる「シードルピクニック」、ペットとくつろぐことができる「Won Wonマルシェ」など、「まちなか空間の楽しい使い方」をコンセプトに、出展者の皆様が様々なことにチャレンジし、親子連れをはじめとする多くの世代で楽しめるコンテンツが盛りだくさんとなっております。
さらには、本イベントに併せて「弘前昇天教会」が特別開放され、普段なかなか見ることができない建物内部が公開されることになっております。
また、14日 日曜日には、土手町において「カルチャーロード2025」と「よさこい津軽」が開催されます。
「カルチャーロード2025」は、市民・文化団体など、今年は全46団体が出展いたします。特に今回、初めて、クラシックカークラブ青森の皆様による「クラシックカー」の展示も行われますので、ぜひこの機会に、貴重なクラシックカーをご覧いただければと思います。
また、「よさこい津軽」では、まちなか情報センター前を会場に、県内外のよさこい16チームが参加します。美しく華麗な演舞をご堪能いただきたいと思います。
13日、14日は、ひろさきのまちなかで、さまざまな楽しみ方を体験することができますので、この機会に是非多くの方々に足を運んでいただき、まちなかでの新たな過ごし方を発見していただきたいと思っております。
先日8月19日にFDAが発表した冬季の運行ダイヤで、青森-神戸便の運休が明らかになりました。
弘前市ではいろいろと神戸との関係で、市長も先頭に立って、観光誘客に取り組んでいたと思いますが、これに対して、例えばFDAの方にアクションをする予定はあるのか、今回の運行ダイヤについての所感等々を伺えればと思います。
フジドリームエアラインズの青森-神戸便の冬期運航の運休についてでありますが、大変残念に思っております。
市では、FDAの青森-神戸線の新規就航を機に、令和4年から大型弘前ねぷたを活用したプロモーション「弘前ねぷたin神戸」を行い、神戸市を含めた関西圏域からの誘客に努めてきたところであります。
実際に大型ねぷたの練り歩きを見た方からは、本場の弘前ねぷたを見に行きたいという声も多く、ねぷたまつり期間を含む8月の青森-神戸線の搭乗率は、昨年が約80パーセントで、今年が約85パーセントとなっており、一定の効果があったものと認識しております。
しかし、燃料費や整備費が高騰し、運行に係る経費が増大したことなどにより、FDAの青森-神戸線の運休、名古屋線の減便のみならず、他社を含め全国的に影響が広がっているものであります。
今回の運休につきましては、経営上の判断ということで、やむを得ないところではありますが、青森県全体として、航空路線の利用促進を踏まえた観光振興に積極的に取り組んでいく必要があると考えております。
弘前といたしましては、神戸市を含めた関西圏域からの足として、伊丹空港、伊丹線の活用もありますので、市の四大まつりをはじめ、四季折々の弘前の魅力を発信するほか、津軽圏域と連携したプロモーションを継続して実施することで、当市への誘客促進を図るとともに、今年度から国際チャーター便が運航を開始する神戸空港であります。そういったインバウンドの誘客促進にも力を入れている神戸空港とをつなぐという意味で、青森-神戸線の再開を求めてまいりたいと考えております。
9月1日の各メディアでも報道されていますけども、改正鳥獣保護管理法で、緊急銃猟という形で、市町村長の判断で市街地での発砲が可能になったということで、その対策を各自治体の首長さんも発信されている方もいますけれども、まず市長としての対応と、東京海上日動では流れ弾で被害を生じた場合は、自治体向けの保険も提供しているということでしたが、この辺の加入も検討しているのかどうかも含めて状況を伺えればと思います。
クマなどによる人的被害対策についてであります。
9月1日に施行の改正鳥獣保護管理法により、クマなどによる人的被害対策として、人の日常生活圏に侵入している又は侵入する恐れがある場合、人への危害を防止する措置を緊急に講ずる必要がある場合、銃猟以外の方法によって的確かつ迅速に捕獲等をすることが困難な場合、銃猟によって人の生命又は身体に危害を及ぼすおそれがない場合、という4つの条件をすべて満たした場合に、市町村がハンターに要請し、猟銃を発砲する緊急銃猟が可能となりました。
これまでは、住宅が集まる市街地での銃猟は原則禁止で、人の生命・身体に危険が生じた場合に、警察官職務執行法により、警察官がハンターに発砲を命じる仕組みとなっておりました。
このたび法改正があったものの、現段階では、これまでの法に基づいての対応としてまいります。
市といたしましては、環境省が策定した緊急銃猟ガイドラインに基づき、現行の市のクマ出没対応マニュアルの改訂を進めておりますが、今月の19日に、青森県警察本部が、県内各警察署や自治体、青森県猟友会などを対象に開催する図上訓練や実地訓練、青森県によるマニュアル策定に係る指導、支援を踏まえてマニュアルを作成してまいります。
次に、保険への加入につきましては、緊急銃猟を実施した際、弾丸が建物に当たった場合の損失については、市町村が補償することとされております。
市が加入している、全国市長会市民総合賠償補償保険において、緊急銃猟での流れ弾により建物などに被害が生じた場合も対象となることを確認していることから、新たな保険への加入は予定していないところです。
今回の法改正に伴い、市の判断により緊急銃猟が可能となりますが、対応するハンターにとりましては、これまで経験したことのない市街地や住宅付近といった場所での銃猟となることから、プレッシャーがかかる大変な作業になるものと思われます。
また、住民の避難や安全確保といった、実施するための4つの条件の確認や手段など、現地において迅速にクリアしなければならないハードルがあり、実際の運用にあたりましては多くの課題があるものと考えております。
ひろさきMaaSは、令和6年度も実証実験に取り組まれていたかと思うんですけれど、2年目ということで、2027年度からの本格導入を目指して取り組んでいるかと思うんですが、改めて、このひろさきMaaSに取り組まれて、市がどういった公共交通の姿を目指すのかをお聞かせ願いたいと思います。
目指す姿というのは、公共交通の利便性を多くの方々に知っていただくということだと思っています。
ご自身の健康のため、あるいは二酸化炭素の排出量削減のためにも、せっかくある公共交通をもっともっと利用していただきたいと考えておりますので、そうしたことのきっかけづくりとして、ひろさきMaaSをご活用いただければと思います。
今年度から地域通貨も取り組まれるということですけども、この「ひろさきペイ」、今月末までその加盟店を募集中ですが、今現在、何店舗ぐらい参加される予定になっているとかをお聞かせ願いたいです。
今、各商店街振興組合等に話をしているところでございまして、まだ店舗数は決まっていませんけども、これまで回ってみたところですと、お店の負担もないし、街へ出かけるきっかけづくりにもなるということで、ご意見を伺っておりましたので、これから多くの方にご参加いただけるものと期待しているところでございます。
保護者の送迎の負担だったり、冬の間の渋滞の緩和も目的の一つとして実施されたものだと思うんですが、去年実施してみての成果というか、所感があればお伺いしたいのと、今回、これまで学生さんが対象だったものが、中学生から65歳以下の方まで広がるっていうことで、どういう人にどんなふうに利用して欲しいか、期待することなどありましたらお願いいたします。
令和6年度の成果としては、反応がしっかりとあったなと思っています。令和7年度につきましては、対象者を100名から200名に拡大をするということと、実証期間も前回は2カ月だったんですが、今回は4カ月間に拡大をして実施するということになります。
多くの利用者の方々に、やはり公共交通に乗っていただくということは、今お話にあった通り、お子さんの学校への送迎の時間を取られると、特に他の市町村に隣接している郊外の地域であれば、市街地に来るのに4、50分かかると、往復で2時間程度の時間をロスしているという話にもなります。
今、農業現場でいくと、労働力、担い手が少ないという状況にある中で、ご家族の方としては、朝2時間、夕方2時間、4時間分を労働力として力を発揮していただけるということにも繋がりますので、そういったことも含めて、多くの方にこのひろさきMaaSを使っていただきたいと思います。
FDAの休止が復活するように要望していくということですが、具体的に言うと、例えば会社側にアプローチするというか、向こうのしかるべき人に会ったりとか、そういう予定はあるんでしょうか。
FDA側に直接要望するとなると、弘前市単独ということではなく、あくまでも青森空港と神戸空港を結ぶ、あるいは青森空港と名古屋を結ぶという便でありますので、県が中心になって当然動かれるものと思っておりますので、その際の同行、あるいは、様々な機会を捉えて、こちらの利用状況、利用等について、誘客動機、思いがあるということを伝えていきたいと思います。
市長から現行法に基づいて対応していくということですが、例えば、今日、明日にそういう状況が起きた場合に、市長としては判断する方向にはしないというか、そういう受け止めでよろしいんでしょうか。
現時点では、これまでも警察等の連携の中で、警察の判断で発砲をしておりますので、その対応になるということになります。
やはりマニュアルとか、警察の方の対応、さっきしゃべったように訓練がまだ行われていないという理由と、市としてどういう課題があると捉えているかお聞かせ願えればと。
クマの問題は、弘前市のみの問題ではなく、青森県全体あるいは全国の問題でありますので、その中でどういう取り扱いになるのか、あるいは、近くの方々の避難についてどのように取り組むと迅速になるのかといったことが全国各地で、現在、様々な形で取り組まれておりますので、そうしたことも含めて県全体として、青森県はどう取り組むのかといったことを、早急に県の方から出していただければと思っております。
弘前ではここ数週間、市街地に出没するケースが多くて、青森県内ではかなり切迫した状況ではあると思うんですけども、市長ご自身の心境として、やはり市町村単位よりは、先ほどからおっしゃっているように、県とか国がもうちょっと責任も含めて、明確に整備するとか、そういうお考えは持っていらっしゃるんでしょうか。
市町村単位での判断ということに今回法改正で迅速化するってあったんですが、仮に、今回、弘前でも福村、福田のあたりでもクマが出没したと。川挟むと平川市なんですね。弘前市の対応として、どこまでやれるのかといったことを考えると、少なくとも県全体で、こういう取組をしていくということがないと、各市町村の判断といえども、なかなかそれは判断が難しいのかなと。
市の境目にいた場合に、お隣の市の方にどのように連絡して、そちらではどのような対応をするかといったことも市で対応していかなきゃいけないと、基礎自治体が対応していかなきゃいけないというのはかなり無理があるのではないかと思っておりますので、これはやはり県全体でしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
その上で、例えば県の担当課に意見を申し上げるとか、国に要望するとかっていう考えは今のところはありますか。
弘前市として要望するということっていうかですね、弘前市としては当然県に要望しますが、お隣の平川市はどうなのか、黒石市はどうなのか、あるいは、昨年でしたか、青森市でも八戸市でもいろいろありましたよね。そこと調整をとるのが弘前市なのかというところもありますので、そこの点については、県が積極的に自ら動いてくれるものと期待をしたいと思います。
県立郷土館を巡って青森市が立候補されて、かなり立地の面だったりアピールがされているのかなと思うんですが、弘前市も誘致に向けていろいろ取り組んでらっしゃると思うんですが、今後、どういったところを強みにしてアピールしていきたいか、今この紛糾している状況をどのように受け止めているかお伺いできればと思います。
県立郷土館の件については、9月3日の青森市議会において青森市長がご答弁された中に、県教委の対応をきっかけに、青森・弘前・八戸の3市による誘致競争に発展していることに違和感がある、と述べられたと新聞記事で読ませていただきました。
私もこの違和感があるというのは一理あるなと思います。
2020年に休館をしてから、約5年が経過している中で、弘前市としては県の方から協力できますかと、県立郷土館を弘前に整備した場合に協力できますかという話があったので、協力はいくらでもしますというお話をさせていただいた、そういった5年間という休館もあったので、そういったことをお話させてもらいましたが、そもそもこの各市というか、青森・八戸・弘前に対して、郷土館の整備の希望があるかどうかという調査を行っていることを公開しているということに、県の方はどういう意図を持って公開したのかということがわからないなと思っております。
県の参考にするということでしたので、次の会議の時に、どのような会議になるのか注視していきたいと思います。
青森市では報道の方で三内エリアを検討しているというふうに具体的なもの出てますけれども、そういった具体的なことは弘前市の方で検討されているものはございますでしょうか。
前回の時にも記者会見でお話したと思うんですが、弘前市としては具体的な場所については県の方にお答えしておりますが、これについては、公表は控えさせていただきたいというスタンスで変わりはございません。
市長がおっしゃったのは、県が公開していることに対してどうかなというお話なんですけども、公開というのは県が会議を設置して、おそらくそのあり方を、県教委がやっているんですけども、その中で、例えば八戸市と弘前市に聞くことをやりますよというのをその場で公開したというのが変だと思っているのか、それとも今度の19日の会議で調査結果をその場で、各市の回答結果を明らかにするというのがおかしいと思っているのか、その辺を整理させてもらっていいですか。
おかしいと思っているということではないですけれども、こうした地域住民にとっての誘致合戦ということに繋がることは公表した段階ですぐわかることだと思うので、あえて公表したことについては、ちょっとどうなのかなと思っています。
通常、これまでの私の経験からいくと、こういった内容のものは水面下で調整をして、決定の段階で公表されていくものと理解をしております。
その上で、おそらく市長も間接的にしか聞いていないと思うんですけども、県がやっている有識者会議というのがあって、その場で19日に各市の回答状況が出るんですけども、市としては、やっぱりそういう場ではなく、もうちょっと非公開というか、そういう場でやっぱり議論をすべきだっていう考えでよろしいんでしょうか。
それについては、県の考え方なので、県が意図があって行っていることだと思っております。
これまでの私の経験では、あんまりそうではなかったのかな、場所決めについては、誘致合戦というのはあまり馴染んでないかなというふうに思って、というのも、青森市にあった施設であります。
それで、弘前に5年も休館している状態で、水害の恐れもあるというところなので、新しくするんであればという話であれば、弘前は場所はここでどうですかというお話をさせていただいたところでありますので、そこはご理解いただければなと思います。
最後に着地点というか、県民の皆さんもどういうふうになるのかハラハラしてると思うんですけども、弘前市長としては、どういう形での決着が一番望ましいと思っていますか。
決着としては、県の施設ですので、県において、県民がしっかりと理解できるような、そういう対応をしていただけることが決着のところだと、着地点だと思います。
決まったことに対しては、もちろん市としてはもう受け入れる、県の施設なんであれなんすけども、その辺はそういうことになるのでしょうか。
県の施設ですので、県の考え方で弘前市はそれを受入れる形になります。