A.
まず、背景として、近年、国では地球温暖化問題に対する京都議定書の発効、循環型社会推進のための各種リサイクル法の制定、持続可能な社会構築のための環境教育の推進、国の第三次環境基本計画の策定等、環境問題に対するさまざまな取り組みの進展が図られている状況があります。
一方、弘前市では、平成19年度に「弘前市総合計画 」を策定し、「政策4 安全・快適なあずましいまちづくり」「施策4 快適な生活環境の整備」の中で、「総合計画を踏まえ、新環境基本計画を策定していきます。」と施策の方向を示しています。
総合計画における、環境全般に関わる具体的な基本事業は、この「施策4 快適な生活環境の整備」に掲げている各基本事業で、すべてを網羅しているとは言えず、都市基盤に関する施策(上下水道、道路等)、自然環境に関する施策(植物、動物等)、歴史・文化に関する施策(景観、遺産等)、環境教育・学習に関する施策などに掲げられている基本事業なども含め、幅広く整理・調整する必要があります。
このため、本市の環境政策を総合的に推進するために、総合計画に掲げた各分野の環境保全に関する施策・基本事業等を集約し、より具体的な事業等を展開していくための指針として、新たな環境基本計画を策定したものです。
A.
計画の位置づけとしては、5点ほどありまして、
1.平成20年1月に策定された「弘前市総合計画」に即し、環境面について具体化していくための指針となるものです。
2.弘前市における環境の保全に関する目標および施策の基本的な方向性を示すものであり、市の各部門での施策立案・実施の際に、環境保全の側面における指針となるものです。
3.市民、事業者、市の三者が共通意識のもとで、環境の保全に取り組むための指針となるものです。
4.地球温暖化問題を解決するための、具体的な行動内容の計画である「弘前市地球温暖化対策地域アクションプラン」を含みます。
5.国および県の「環境基本計画」、「環境関連法令」等との整合を図ります。
以上の5項目を、この計画の位置づけとしています。
A.
計画策定に当たって、4点ほど心掛けたことがあります。
1.市民との協働による計画づくり
情報の共有や対話を通じて、市民、事業者、市の三者が一体となった計画づくりを心掛けました。
2.わかりやすい計画づくり(各主体の役割の明示)
施策目標や各主体(市民、事業者、市の三者)の役割分担をできるだけ明確にした、わかりやすい計画を心掛けました。
3.実効性のある計画づくり
目標達成に向けた着実な取り組みが行える、「環境マネジメントシステム 」と連動する計画を心掛けました。
4.関係条例を考慮した計画づくり
環境施策の総合的な推進を図るため、弘前市環境保全基本条例、弘前市生活環境をよくする条例、弘前市廃棄物の処理及び清掃に関する条例などの関係条例を考慮した計画を心掛けました。
A.
策定に当たっては、市役所の庁内で検討委員会を組織し、その委員会を中心に平成21年3月に計画の素案を取りまとめました。
そして、4月に計画案を市長が生活環境保全審議会へ諮問し、その後、「ひろさき環境パートナーシップ21 」との協議やパブリックコメント等の意見募集を経まして、その過程でいろいろ修正等を行い、7月下旬に審議会から答申を受けました。
その後、計画の決定の手続きや印刷作業などを経て、8月下旬より、図書やホームページでの公表を行いました。
なお、「弘前市環境基本計画」の計画期間は「弘前市総合計画」との整合性を図り、平成27年度を目標年度とし、平成21年度(2009年度)から平成27年度(2015年度)までの7年間としています。
A.
環境基本計画では、市民、事業者、市の三者が協働し、共通の認識を持って環境の保全と創造に取り組むために、「望ましい環境像」を「「協働」で育むあずましいまち「ひろさき」」と掲げています。
この環境像は、市民、事業者、市の三者が協働 - 協力・連携し環境づくりを行い、あずましい(心地よい)まちを築いていくことを念頭に置いています。
この考え方は、弘前市総合計画の中でも、政策を実現するための仕組みづくりの施策である「市民と行政との協働」として掲げられており、また、平成20年度に実施した、市民の環境意識に関する世論調査の結果からも重要であると認識されています。
A.
市民、事業者、市がそれぞれの立場で、日常生活などで環境への配慮に努めることが必要になりますが、それぞれに求められる役割は以下のとおりです。
・市民…日常生活の中で、省エネやごみの減量化などの環境への負荷の低減や、地域での美化活動・緑化活動など、環境の保全と創造に取り組みます。また、市が実施する施策に積極的に参加・協力します。
・事業者…公害の防止、廃棄物の適正処理、自然環境の保全に取り組むとともに、製造、加工、販売などの事業活動に伴う環境負荷の低減に取り組みます。また、市が実施する施策に積極的に参加・協力します。
・市…環境の保全と創造に関する基本的かつ総合的施策を推進し、市民・事業者への啓発活動を実施します。また、自らの事業活動に伴う環境負荷の低減に率先して取り組みます。
A.
あずましいまち「ひろさき」の実現のために、市では5つの重点施策により、各種取り組みを進めていきます。
1.市民の環境活動の促進
環境の保全や創造の重要性に気づき、考え、自発的、積極的に行動する市民の活動を促進するため、情報提供や環境教育の実施などによる支援を行います。
2.生活環境の保全
日常生活や事業活動から生じる水質汚濁や騒音・振動などの公害を防止し、安心で快適な生活環境を確保します。
3.自然環境の保全と活用
日常の生活空間や、レクリエーションの場として大切な自然環境を保全していきます。また、環境にやさしい地域資源循環型農業を促進していきます。
4.快適・文化環境の創造
うるおいとやすらぎがある快適なまちづくりを推進するとともに、弘前城に代表される史跡や文化財など歴史的遺産の保存や活用に努めます。
5.地球環境保全への貢献
省エネルギーの推進や新エネルギーの導入などにより、二酸化炭素を削減するとともに、資源循環型社会の実現に向け、ごみの減量などの取り組みを推進します。
A.
啓発活動はいろいろありますが、具体的なものをいくつか挙げますと、
・「広報ひろさき」や市ホームページによる広報
・新聞による広報…地元新聞の紙面で「市政だより」として掲載しています。
・テレビによる広報…地元放送局より「えがお弘前 “ビタミンHi” 」として放映をしています。
・ラジオによる広報…地元コミュニティFM局より放送しています。
・広聴事業による啓発活動…市政懇談会、出前講座などがあります。
また、市の直接の事業ではありませんが、町会連合会が実施する保健衛生座談会での啓発活動などがあります。
A.
第5章では、市民・事業者の環境行動指針として、弘前市の美しい自然環境や文化環境を守り、次の世代に引き継いでいくために、具体的な取り組みや行動の指針として、市民・事業者の皆さんが取り組めると思われるものをいろいろ挙げています。
また、第6章の弘前市地球温暖化対策地域アクションプランでは、地球温暖化防止のために、市民・事業者の皆さんが取り組めるものを紹介しています。
担当 環境課 環境保全係
電話 0172-36-0677