弘前市教育委員会と鯵ヶ沢町教育委員会の共催により、種里城跡の史跡指定20周年を記念して展示会を開催しています。また、解説会、講演会を開催します。ぜひ展示をご覧いただくとともに、講演会にお越しください。 ※12月18日で終了しました
【展示会日時】令和4年12月14日(水)~18日(日)9時~16時 ※終了しました
【解説会日時】令和4年12月18日(日)10時30分から
【場所】鯵ヶ沢町中央公民館 2階大会議室(西津軽郡鯵ヶ沢町大字本町209-2)
【入場料】無料
【内容】展示会は過去に発掘調査が実施された城跡(種里城跡・大浦城跡・堀越城跡・弘前城跡)の出土資料を一堂に会して展示しています。解説会は過去の発掘調査等の成果や各城跡について説明します。
展示会風景
【日時】令和4年12月18日(日)13時~15時15分 ※終了しました
【会場】鯵ヶ沢町山村開発センター(鯵ヶ沢町中央公民館隣)
【参加料】無料
【内容】
基調報告「「津軽藩発祥の地」としての種里城跡」(鯵ヶ沢町教育委員会・中田総括学芸員)
事例報告「三戸城跡の歴史と史跡指定への道」(三戸町教育委員会・野田総括主幹)
記念講演「史跡を読み解く~津軽と南部の城館遺跡~」(工藤清泰東北中世考古学会会長)
史跡津軽氏城跡は、種里城跡(鯵ヶ沢町)、堀越城跡(弘前市大字堀越)、弘前城跡(弘前市大字下白銀町)の3つの城で構成されます。なお、弘前城跡は弘前城(現在の弘前公園)、長勝寺構(禅林街)、新寺構の3つで構成されます。
国史跡指定は、昭和27(1952)年に「史跡弘前城跡」として指定された後、文化庁の「戦国時代から江戸時代まで続いた大名の居城・居城跡を発展・展開順に指定する」という方針の下、「津軽氏の発展形態の理解を容易とする」ため、昭和60(1985)年に堀越城跡が追加指定され、名称も「史跡津軽氏城跡」に改められました。その後、平成14(2002)年に種里城跡も追加指定されました。
弘前藩を成し、現在の弘前市の基礎を築いたのが陸奥国鼻和郡を本拠地とした大浦氏、後の津軽氏です。津軽氏の居城の来歴は以下のとおりです。
・延徳3(1491)年、津軽氏の遠祖とされる南部光信が鯵ヶ沢種里にて種里城を築城
・文亀2(1502)年、光信が鼻和郡賀田(現在の弘前市大字五代)にて大浦城を築城、嫡男盛信を配する
・1560年代、大浦為信(後の弘前藩初代藩主津軽為信)が大浦城主に
・1570~1580年代、大浦為信が津軽の諸城を攻略(「津軽切り取り」)
・天正18(1590)年、この頃為信は豊臣秀吉より津軽の領地安堵を得る
・文禄3(1594)年、大浦為信が堀越城を現在の形に改修、居城へ(為信最後の居城)
・慶長16(1611)年、2代藩主津軽信枚が高岡城(現在の弘前城)を築城
上記のように、津軽氏の居城は種里城・大浦城・堀越城・弘前城の4つあります。
鯵ヶ沢町教育委員会社会教育課0173-72-2111(内線364)
弘前市教育委員会文化財課0172-82-1642(直通)