令和6年度は、以下の事業を実施しました。
大衆芸能から始まった都市型文化の典型であるお笑いに加え、日本固有の精神性を色濃く残す伝統文化という、両極端のコンテンツによる文化の幅と奥行きを体感することで、文化都市弘前の更なる魅力向上を図るものです。
令和6年度は弘前城に能舞台ができ、御能の公演が行われた1674年11月から数え350年を迎えることから、改めて市民が伝統文化に触れる機会を創出するとともに、まちに活力を与えるため、弘前城御能を実施しました。
満開のソメイヨシノを背景とする特設ステージにて、令和6年11月3日(日)の本公演PR のため、能「吉野天人」・「敦盛」のダイジャスト公演を計6回実施しました。
幅広い市民に対して能楽への興味関心を促すこと、加えて自分が書いた筆文字がポスターになることで書道の振興となることを目的として、「弘前城御能」広報用印刷物に使用する題字募集を行いました。小学1年生から80歳代の方まで120点のご応募をいただき、最優秀賞1点と優秀賞5点が決定しました。
千葉 拳己さん(青森県立弘前高等学校3年生)
成田 武正さん(弘前市立東小学校2年生)
山谷 晃さん(弘前大学教育学部附属中学校2年生)
田中 生吹さん(青森県立弘前高等学校3年生)
金森 久美子さん(一般)
工藤 紀子さん(一般)
弘前市立第二中学校演劇部の生徒8名が狂言師からの指導を受け稽古を重ね、令和6年11月3日(日)の本公演第一部の狂言「茸」できのこ役を演じました。
弘前城御能~350年の時を経て令和に甦る能楽の宴 いざここに舞わん~
令和6年度は弘前城に能舞台ができ、御能の公演が行われた1674年11月から数え350年を迎えることから、改めて市民が伝統文化に触れる機会を創出するとともに、まちに活力を与えるため、本公演「弘前城御能」を実施しました。狂言「茸」には、稽古を積んだ中学生8名も出演しました。
▶実施日:令和6年11月3日(日)
▶会場:弘前市民会館
▶演目および出演者
【第1部】解説※各演目のあらすじ見どころを説明します。
仕舞 「高砂」 野月聡 宝生流
独鼓 「桜川」 高林白牛口二 喜多流
狂言 「茸」 石田幸雄 和泉流
能 「羽衣 和合之舞」 上野朝義 観世流
【第2部】解説※各演目のあらすじ見どころを説明します。
狂言 「素袍落」 山本東次郎 大蔵流(人間国宝)
能 「紅葉狩 鬼揃」 観世銕之丞 観世流
【第1部】
〇仕舞「高砂」 〇独鼓「桜川」
〇狂言「茸」 〇能「羽衣 和合之舞」
【第2部】
〇狂言「素袍落」 〇能「紅葉狩 鬼揃」
「健康都市ひろさき」の実現に向けた取り組みのひとつで市民が文化芸術に触れる機会を提供し、市民の心の健康の獲得を目指す「文化こうりゅう事業」の一環として、舞台芸術に触れることと健康の関連性を追求するため、弘前大学の協力のもと公演の観覧前後に唾液の採取および問診・アンケート等を実施し、どんな効果が得られるのか実験しました。なお、実験結果については、現在弘前大学において調査・分析中です。
本事業「弘前城御能」は自治総合センターの令和6年度コミュニティ助成事業(宝くじの受託事業収入を財源として実施している宝くじの社会貢献広報事業)として宝くじの助成金を活用して実施しました。
「笑いと健康」をテーマにさまざまな取り組みを行いました。
津軽地域外からの誘客を図るとともに、地域住民が郷土を見直す機会を提供することを目的に、令和6年度は、「生誕115周年(いいりんご)となる太宰治」をテーマに市内の文化団体と協働し、色々な角度から太宰治の魅力を発信しました。
令和6年6月15日(土)・16日(日)、弘前市民文化交流館ホール(ヒロロ4階)で開催しました。
「太宰」をテーマにした戯曲を公演したことがある笑い飯の哲夫さんと、太宰治とゆかりのある芥川龍之介の息子が校歌を作曲した弘前南高校の視聴覚部によるトークショーを実施しました。
▶実施日:令和6年6月15日(土)
▶出演:笑い飯、青森県立弘前南高等学校視聴覚部員
太宰治のユーモアに着目した演劇や、パネルディスカッションなどを披露しました。
▶実施日:令和6年6月15日(土)・16(日)
▶出演団体:
〇声優劇団 津軽カタリスト 〇劇団ユニット 一揆の星
〇弘前ペンクラブ 〇弘前大学プランクスター
〇弘前笑会 with G
観光資源に繋げる取り組みとして、パンフレットで太宰治に関連する飲食店などを紹介しました。
笑うことの健康効果に着目し、他者と繋がりながら「笑わせる側」となり、表現する喜びを知ることを目的に、シソンヌじろうさんと北野ごぼうさんがそれぞれ講師となり、コントや漫才などを体験してもらうワークショップを開催しました。
じろうさんが考案した台本の読み合わせをし、じろうさんと一緒にコントに挑戦しました。
▶実施日:令和6年11月17日(日)
▶場所:DOTECAZI(ドテカジ)
▶参加者:①中学生~25歳以下の方②26歳以上の方
穴埋め式の台本をもとに、オリジナルの漫才を参加者同士で披露し合いました。
≪弘前学院聖愛中学高等学校の学生≫
参加者同士だけでなく、学園祭に訪れた方々にも漫才を披露しました。
▶実施日:令和6年8月31日(土)
≪あおば自治会の方々≫
ワークショップのほか、自治会のアフタヌーンティー活動にも参加させていただきました。
▶実施日:令和6年11月17日(日)
≪サークルチェンブル、お笑いサークルWPS(弘前大学)≫
台本を考えている最中から笑いが起こるなど、ワークショップを通して仲が深まる様子が見られました。
▶実施日:令和7年1月19日(日)
文化イベント開催のノウハウを学び、文化面での人材育成を図ることを目的に、市内高校生を対象として、舞台演出等を企画制作しました。
本事業のテーマが「笑い」であることから、高校生のみなさんが「何気ない日常の中の些細な出来事から幸せを感じ笑顔になってほしい」という思いで、ステージTAnGE OMOSHÉのオープニング映像を制作しました。
市内の大学に所属する学生が街の企業を取材し、学生の視点でテレビCMの企画立案を行い、そのテレビCMを実際に放送する取り組みを行いました。
学生にとっては学び、表現する場であり、企業にとっては魅力を発信する場であり、リクルーティングやCSR活動(社会貢献や環境活動、寄付活動など)の場になりました。
▶放映期間:令和7年1月20日から2月21日
▶協力企業:弘前ガス(株)/(株)青南商事/(株)大伸管工業所/藤村機器(株)
市民に文化芸術に触れる機会を提供し、市民の心の健康の獲得を目的とし、お笑いステージを開催しました。市民等を対象に行ったお笑いワークショップに参加し、ステージへの参加を立候補してくださった方には、シソンヌじろうさんと共演するスペシャルステージのほか、前説やアナウンスにも挑戦していただきました。
▶実施日:令和7年2月22日(土)
▶会場:弘前市民会館
▶出演者:シソンヌ/チョコレートプラネット/パンサー/銀シャリ
▶市民参加者:吉田聖子/大坊萊榎/小堀煌/猪俣由美子/菅原佑/岩田一重/下山采莉/島川栞/中田吏紀/阿部泰知/三上菜月/平山恵子/小林達也/岩崎紳一/和島春香
笑いと健康の関係性について調査するため、ステージTAnGE OMOSHÉ鑑賞者のうち104名に対し、ステージ鑑賞前後の唾液採取や鑑賞中の心電計装着による実証実験を実施しました。なお、実験結果については、現在弘前大学において調査・分析中です。
市内の地域交通と連動を図ることにより、市民会館前のスペースにおける駐車場の混乱をさけ、地域交通の乗車喚起を図りながら、まちの健康に資すること目的に、地域交通を利用して会場に訪れた方のみが参加できる抽選会を実施しました。
担当 文化こうりゅう事業実行委員会事務局(文化振興課内)
電話 0172-40-7015
ファクス 0172-35-3884
E-mail tangeomoshe@city.hirosaki.lg.jp