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絹本著色満天姫像

【市指定有形文化財】

 

matehimezou
 
よみがな
けんぽんちゃくしょくまてひめぞう
員数
1幅
文化財の概要
制作者:不明 制作年代:不明
法量:76.6㎝×33.6㎝
指定年月日
令和7年12月22日
所在地
弘前市西茂森1丁目23番地8
所有者・管理者
長勝寺
 二代藩主津軽信枚の正室・満天姫(1589~1638)の肖像画。家康の養女として慶長16年(1611)に信枚に嫁いだ。寛永15年(1638)に弘前城で没し長勝寺に葬られた。
 本図の満天姫は、立てた左膝の上に左手を乗せ、右手では数珠を爪繰るようなしぐさを見せるものの法体ではなく、豪華な草花文様の衣装を着た高貴な婦人像として表現されている。上畳に坐す像主の頭上には帷が掲げられ、江戸時代初期に流行した神殿風の荘厳に準ずる表現を見せる。
 像主の前におかれた案(卓)上では香が焚かれるが、香台や香炉などは他の部分に比して筆致が劣るため後年の補筆と考えられる。本像がある時期から供養像としての色彩を強めたことを教えてくれる。
 経年劣化による画面の損傷が惜しまれるものの、身にまとった辻が花の白地小袖や摺箔を多用した赤地の腰巻が染織史上も注目されるなど夫人肖像画の優品と言えよう。
 もと江戸藩邸で祀られていた像を、元禄4年(1691)に信政が仙桃院像とともに長勝寺に施入したものと考えられる。
 

問い合わせ先

担当 文化財課

電話 0172-82-1642

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