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文学碑を訪ねて

陸羯南

建立地

弘前市狼森
大狼神社裏山鷲巣山

建立日 昭和28(1953)年9月2日
碑文

名山出名士
此語久相傳
試問巖城下
誰人天下賢 羯南

文学碑

 

佐藤紅緑

建立地 弘前市在府町36 朝陽小学校
建立日 昭和55(1980)年3月9日
碑文

雀の子飛ばんとしては

飛ばんとす   紅緑

 
 
  

文学碑

葛西善蔵

建立地 弘前市新寺町112 徳増寺
建立日 昭和39(1964)年7月23日
碑文 白根山雲の海原夕焼けて
妻し思へば胸いたむなり
 
 
  

 

建立地 平川市碇ヶ関三笠山中腹
建立日 昭和31(1956)年7月23日
碑文 椎の若葉に光あれ
親愛なる椎の若葉よ
君の光の幾部分かを
僕に恵め    善蔵
 
 
  

 

福士幸次郎

建立地

弘前市下白銀町1 

弘前公園三の丸

建立日 昭和32(1957)年10月13日
碑文

胸にひそむ 火の叫び

を 雪降らさう   

        福士幸次郎

 

 
  

 

建立地 十和田市西十一番町50-18
十和田市立北園小学校校庭
建立日 昭和47(1972)年10月14日
碑文

自分は 太陽の子である
燃えることを 

憧れてやまない
太陽の子である
    福士幸次郎の詩より

 
 
  

一戸謙三

建立地

弘前市上白銀町8-1 

藤田記念庭園

建立日 平成9(1997)年11月3日
碑文 弘前(シロサキ)  謙三

お岩木山(ユワキサマ)ね守(まも)らエ(え)で、お城(おしろ)の周り(まわり)さ展(フロダ)がる此のあづましいおらの街(マヅ)・・

 

 
  

 

建立地

弘前市富田町47 

第三大成小学校

建立日 昭和57(1982)年3月20日
碑文

第三大成小学校校歌 一戸謙三
  一、雪消えてなつかしく

    青空にしら雲ながれ

    花々咲けば
    われらの望みと

    ああ友よ
    あかるく楽しく

    共に歌わん
 二、美しき山々の

     つらなりて
   はるかに仰ぐ

   岩木の峰を
   われらの守りと

   ああ友よ
   はげみてつとめて

   共に学ばん

 

 
  

高木恭造

建立地 弘前市馬喰町 まるめろ緑地
建立日 平成2(1990)年10月21日
碑文

詩集『まるめろ』「冬の月」より
       あゝ

    みんな吹雪ど同しせェ
    過ぎてしまれば
    まんどろだ 

    お月様だネ 

                      高木恭造

 
 

  

 

 

 

建立地 今別町袰月 高野崎
建立日 昭和63(1988)年7月3日
碑文

この村サ一度(イツド)だて
陽(シ)コあだたごとあるガジャ
家(エ)の土台(ドデ)コァみんな潮虫(スオムシ)ネ噛(カ)れでまてナ


後(ウスロ)ア塞(フサ)がた高(た)ゲ山ネかて潰(ツブ)されで海サのめくるえンたでバナ
見ナガ

あの向(ムゲ)の陽(シ)コあだてる松前(マツメ)の山コ

あの綺麗(キレ)だだ光(シカリ)コァ一度(イツド)だて

俺(オラ)等(ンド)の村サあだたごとァあるガジャ

みんな貧ボ臭せくてナ

生臭せ体コしてナ

若者(ワゲモノ)等(ンド)ァみんな他処(ホガ)サ逃(ニ)げでまて

頭(アダマ)サ若布(ワガメ)コ生(オ)えだえンた爺媼(ジコババ)ばり

ウヂャウヂャてナ

ああ あの沖(オギ)バ跳(ハネ)る海豚(エルガ)だえンた倅(ヘガレ)等(ンド)ア

何処(ド)サ行(エ)たやだバ 路傍(ケドバタ)ネ捨(ナゲ)られでらのァみんな昔

(ムガシ)の貝殻(ケカラ)だネ
魚(サガナ)の骨(トゲ)コァ腐たて一本(エツポ)の樹コネだてなるやだナ

朝(アサマ)も昼(スルマ)もたンだ濃霧(ガス)ばがりかがて

晩(バゲ)ネなれば沖(オギ)で亡者(モンジャ)泣いでセ

 
 
 

 

建立地 青森市「文芸のこみち」
建立日 平成6(1994)年9月22日
碑文

理髪屋(ジャンボヤ)の横町(ヨゴチョ)バまがたら

鰊(ニス)焼ぐ
匂(カマリ)ァしてだ

                  

    方言詩集「まるめろ」より「春」

  
  

   

 

建立地 新青森駅西口立体駐車場緑地
建立日

平成24(2012)年

12月2日

碑文

故郷(クニ)もいま
雪(ユギ)ア

降てるべなあ  
    高木恭造
「津軽弁の日やるべし会」

代表・伊奈かっぺい
碑文の記念碑が併設されている。

 

  

平田小六

建立地

中泊町大字小泊 

ライオン岩展望所広場

建立日 昭和52(1977)年6月19日
碑文 

春は田のくろ 夏の雨
秋は枯葉 冬の月   

          小六

 
 
 

太宰治

 

建立地

弘前市文京町1 

弘前大学文京キャンパス

建立日  平成21(2009)年6月6日
碑文

私には、また別の専門科目があるのだ。
世人は假りにその科目を愛と呼んでゐる。
人の心と人の心の觸れ合ひを研究する科目である。私はこのたびの旅行に於いて、主としてこの一科目を追究した。

 

           『津軽』より

 

  

                  

   

 

 

建立地 五所川原市金木町芦野234 芦野公園
建立日 平成21(2009)年6月19日
碑文 太宰治像

 
 
 

 

 

建立地 五所川原市金木町芦野234 芦野公園
建立日 昭和40(1965)年5月3日
碑文

撰ばれてあることの恍惚と  

不安と二つわれにあり

 
 
  

 

建立地 五所川原市金木町朝日山433 雲祥寺
建立日 平成20(2008)年9月5日
碑文

汝を愛し 汝を憎む  

         太宰治

 
 
  

 

建立地 五所川原市金木町芦野84-54金木小学校
建立日 昭和50(1975)年9月20日
碑文 微笑誠心
 
 
  

 

建立地 外ヶ浜町蟹田 観瀾山
建立日 昭和31(1956)年8月6日
碑文

かれは人を喜ばせるのが何よりも好きであった!

正義と微笑より  佐藤春夫

 
 
  

 

建立地 外ヶ浜町三厩 龍飛崎
建立日 昭和50(1975)年10月9日
碑文

ここは、本州の袋小路だ。

読者も銘肌せよ。
諸君が北に向つて歩いてゐる時、その路をどこまでも、さかのぼり、さかのぼり行けば、必ずこの外ヶ浜街道に到り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小屋に似た不思議な世界に落ち

込み、そこに於いて諸君の路は全く尽きるのである。

 
 
  

 

建立地 青森市松原1-6-15 中央市民センター
建立日 昭和55(1980)年11月2日
碑文 

友情の碑斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も 燃えるばかりに輝いてゐる。

日没までには、まだ間がある。私を、待ってゐる人

があるのだ。

少しも疑はず、静かに期待してくれてゐる人があるのだ。

私は、信じられてゐる。私の命なぞは、問題ではない。

死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。

私は、信頼に報いなければならぬ。

いまはただその一事だ。走れ!メロス。

 
 
 

 

 

建立地 JR津軽線 蟹田駅
建立日 昭和63(1988)年3月13日
碑文

蟹田ってのは風の町だね

       

              「津軽」より

 
 
  

 

 

 

 
建立地 深浦町北金ヶ沢字榊原 千畳敷
建立日 平成5(1993)年7月30日
碑文

小説「津軽」
・・・・・木造から、五能線に依って約三十分くらゐで鳴沢、鯵ヶ沢を過ぎ、その辺では津軽平野もおしまひになって、それから列車は日本海岸に沿うて走り、右に海を眺め左にすぐ出羽丘陵北端の余波の山々を見ながら一時間ほど経つと、右の窓に大戸瀬の奇勝が展開する。この辺の岩石は、すべて角稜質凝灰岩とかいふものださうで、その海蝕を受けて平坦になった斑緑色の岩盤が江戸時代の末期にお化けみたいに海上に露出して、数百人の宴会を海浜に於いて催す事が出来るほどのお座敷になったので、これを千畳敷と名附け、またその岩盤のところどころが丸く窪んで海水を湛へ、あたかもお酒をなみなみと注いだ大盃みたいな形なので、これを盃沼と称するのださうだけれど、直径一尺から二尺くらゐのたくさんの大穴をことごとく盃と見たてるなど、よっぽどの大酒飲みが名附けたものに違ひない。
この辺の海岸には奇岩削立し、怒涛にその脚を絶えず洗はれてゐる。

と、まあ・・・・・・

 
 
  

 

建立地 中泊町大字小泊字砂山1080 再会公園
建立日 平成元(1989)年10月8日
碑文 小説「津軽」の像
 
 
  

 

 

 

建立地 中泊町大字小泊字砂山1080 再会公園
建立日 平成元(1989)年10月8日
碑文

たけはそれきり何も言はず、きちんと正座してそのモンペの丸い

膝にちゃんと両手を置き、子供たちの走るのを熱心に見てゐる。

けれども、私には何の不満もない。

まるで、もう、安心してしまつてゐる。足を投げ出して、ぼんや

り運動会を見て、胸中に一つも思ふ事が無かった。

もう、何がどうなってもいいんだ、といふやうな全く無憂無風 の

情態である。

平和とは、こんな気持の事を言ふのであらうか。

…しばらく経つてたけは、まつすぐ運動会を見ながら、肩に波を

打たせて深い長い溜息をもらした。

たけも平気ではないのだな、と私にはその時はじめてわかった。

でも、やはり黙ってゐた。
                                                       「津軽」より

 

 
 

 

 

建立地

中泊町大字小泊字折戸  

折戸公園

建立日 平成11(1999)年7月29日
碑文

太宰とたけ再会の道1基目
私は小泊港に着いた。

ここは人口二千五百くらいのささやかな漁村であるが、築港だけは村に不似合なくらい立派である。

        「津軽」より

 
 
  


       

 

 

建立地 中泊町大字小泊 ライオン岩展望所広場
建立日 平成11(1999)年9月29日
碑文

太宰とたけ再会の道2基目

中古の頃から他国の船舶の出入があり、

蝦夷通い船が、東風を避ける時には必ずこの

港に仮泊する事になっていたという。
                          
                「津軽」より

 
 
       

 

 

建立地 中泊町大字小泊字小泊 お菓子のきむら隣
建立日 平成11(1999)年11月22日
碑文

太宰とたけ再会の道3基目
津軽へ来て、ぜひとも、逢ってみたいひとがいた。私はその人を、自分の母だと思っているのだ。私の一生

は、その人に依って確定されたといってもいいかも知れない。
        「津軽」より

 
 

 

 

建立地 中泊町大字小泊字浜野 診療所跡地
建立日 平成12(2000)年5月27日
碑文

太宰とたけ再会の道4基目
「ごめん下さい、

ごめん下さい」。

「はい。」と奥から返事が、あって十四、五の水兵服を着た女の子が 顔を出した。  

 

       「津軽」より

 
 
 

 

 

建立地 中泊町大字小泊字砂山 ふれあい運動場
建立日 平成12(2000)年5月27日
碑文

太宰とたけ再会の道5基目
掛小屋へはいり、すぐそれと入違いに、たけが出て来た。

「修治だ」私は笑って帽子をとった、

「あらあ」それだけだった。

            「津軽」より

 
 
  

 

建立地 中泊町大字小泊字砂山 竜神様
建立日 平成12(2000)年5月27日
碑文

太宰とたけ再会の道6基目小泊までたずねて来てくれ

たかと思うと、ありがたいのだか、うれしいのだか、

そんな事は、どうでもいいじゃ、まあ、よく来たなあ。


                                    「津軽」より

 
 
  

                                                      

 

 

建立地 青森市茶屋町32-17合浦小学校 
建立日 昭和34(1959)年5月13日     
碑文 すなおでかみさまのようないいこ

 
    
  

 

 

建立地 青森市 「文芸のこみち」
建立日 平成7(1995)年7月7日
碑文

さらば読者よ 命あらばまた他日 

元気で行こう 絶望するな
では、失敬
                                    「津軽」より

 
 

  

今官一

建立地 弘前市立弘前図書館そば
建立日 平成18(2006)年12月8日
碑文

花まぼろしの世に在らば世も幻の

    花ならん 官一

 
 
  

石坂洋次郎

建立地

弘前市清水富田字寺沢125 

りんご公園

建立日 昭和49(1974)年9月15日
碑文

物は乏しいが空は青く雪は白く、林檎は赤く女達は美しい國、それが津軽だ。

私の日はそこで過され、私の夢はそこで育くまれた。

    昭和四十九年九月 

    石坂洋次郎

 

 
  

 

 

 

建立地 弘前市百沢字裾野195-1 岩木山総合公園
建立日 平成13(2001)年5月27日
碑文

 石坂洋次郎文学碑

 

岩木山の南側になだれた広い裾野も、津軽平野の中に散在する

五、六ヵ村の草刈り場になっていた。ここは、もっと奥の炭焼

き部落に通うトラックの通路に添っていて、何かと便利がよか

ったし、一里ばかり離れた所に温泉も湧いており、少し早目に

晩飯を済ませると、ゆっくり温まって来ることもできたので、

毎年の草刈りは、馬を飼ってる百姓たちにとっては、楽しみな

年中行事の一つになっていた。
で、その季節が来ると、百姓たちは、部落ごとに二十人、三

十人と隊をなして、荷車に小屋掛けの材料や食糧や炊事道具

などを満載して、裾野の高原に向かって出発する。
                    『草を刈る娘』より      

 
 

                

 

 
 

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