国土交通省の「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりの構想に賛同し、国土交通省の政策実施のパートナーである「ウォーカブル推進都市」になりました。
ウォーカブルは、「歩く」を意味する「walk」と「できる」の「able」を組み合わせた造語で、文字通り「歩きやすい」「歩きたくなる」「歩くのが楽しい」といった語感をもっています。国土交通省では、コンパクトシティをより進化させた取組のひとつとして「居心地が良く、歩きたくなる」まちなか ~ウォーカブルなまちなかの形成~を推進しており、このまちづくりの方向性に賛同する自治体のことを『ウォーカブル推進都市』といいます。
人口減少・高齢化社会に突入し、これからは超人口減少時代へと転じ、更に新型コロナウイルス感染症の拡大など、これまで誰も経験したことのない時代となっていきます。そこで、これまでのまちづくり手法に加え、新しい社会状況にふさわしい都市再生のまちづくり手法として「ウォーカブル」という考え方が重要視され広がってきており、エリア経営などによる都市が抱える様々な課題の総合的な解決を目指しています。
特に、全国的にまちなかにひとが滞留できる空間をつくり、人々が集い、憩い、多様な活動を繰り広げられる場へと改変する取組が進められています。これらの取組で、公共的空間の利活用や、遊休ストックを活用し、中心市街地へ人の流れを誘導することで、ひと中心の豊かな生活空間を実現させるだけでなく、資産価値の保持、地域消費や投資の拡大、健康的なくらし、地域雇用やコミュニティの創出など、新たな価値を生み出すことを図ります。
ひと中心の「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくりのためには、官と民が連携してエリア価値の向上や経済循環の創出を図る必要があります。
当市においては、官民のエリアプラットフォームである中土手町まちづくり推進会議により、エリア経営手法を模索する取組が実施されています。
アートと公共的空間利活用により、エリア価値を高めるための社会実験を実施しました。新しい日常へのきっかけとなるよう、延べ11の取組を数珠つなぎのように実施することで回遊性を生み出す取組を実施しました。
また、効果検証として、国土交通省が発表している「まちなかの居心地の良さを測る指標(案)」を用いたデータ分析(中土手町まちづくり推進会議による独自調査)を実施しています。
エリアプラットフォームをさらに強固な組織へと昇華すべく、今後のまちづくりに必要となる「エリア経営」などの都市再生における考え方や手法を学び共有し、一緒に活動していく仲間を探し、全員が同じ方向を向いて取組を実施するための体制づくりと事業構築のためのシンポジウムを開催しました。
都市整備部都市計画課
電話:0172-35-1134
メール:toshikeikaku@city.hirosaki.lg.jp