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平成31年3月29日

絵馬の引っ越しと次回の企画展

   3月17日に4回目の企画展が終了し、現在、高岡の森弘前藩歴史館は、3月31日まで展示替えのため休館しております。

 

 

   おとといは職員総出で、隣の高照神社から歴史館まで絵馬の引っ越し作業を行いました。

 

   4代藩主信政が祀られている高照神社には、5代から12代までの歴代藩主やその家族、家臣たちが奉納した絵馬が54枚あり、県の有形民俗文化財に指定されています。

   最初の絵馬が奉納されてから290年たちますが、掲げられた場所などの保存条件によって彩やかな色彩が残るものや、傷みが進んでいるものなど様々です。貴重な絵馬ということで、本物は環境の整った歴史館へ移し、レプリカを拝殿に掲げました。今回の引っ越しを含めて、何枚かを入れ替えています。

 

  

    拝殿の中は随時見学可能です。拝殿と歴史館の双方で、絵馬をお楽しみください。

 

    開館一周年及び弘前市誕生130年を記念して、4月1日は歴史館の無料公開をします。

   「お殿様たちの暮らし」をテーマに、4月1日(月)から7月7日(日)まで企画展を開催しますので、皆様のご来館をお待ちしております。

 

(月)

 

 

平成31年3月14日
第3回歴史館講座『刀剣の魅力』

 3月も中旬になり、道端の雪も消え春らしくなったなあと思っていたら、本日は雪も降り大荒れの天気になっています。今日は、風も強く吹き、回りを見る余裕もないですが・・・

   弘前公園の桜の木やりんごの木の枝は、うっすらとピンク色になっています。こんな荒れた天候であっても、確実に一歩ずつ春に向かっているのです。

       

 

  今回は、10日に行われた歴史館講座の様子を少し紹介します。講師は、日本美術刀剣保存協会青森県支部支部長である中畑貢さんです。中畑さんは刀身はもちろんのこと、鐔(つば)やはばき、柄(つか)などの刀装具も見せながら、日本刀の魅力についてお話をしてくれました。さらに中畑さん自身が作刀した短刀など3振を実際に手に取って鑑賞もさせてくれました。

   展示ケース越しに眺めるのではなく、自分の手で持った刀を鑑賞するのは受講者にとって貴重な体験だったのではないかと思います。

   

 

   最後になりますが、今回の展示「絵図展」は17日で終了です。春を探しながら、歴史館にいらっしゃいませんか?

                      

 

(ハイジ)

 

平成31年2月15日

~第2回歴史館講座~

 2月10日(日)高岡の森弘前藩歴史館にて、2回目の歴史館講座が行われました。講師には、弘前大学教職大学院瀧本壽史先生をお迎えし、「弘前藩政の中の高照神社~高照神社蔵「神社創設のノ由来」(大正5年)を通して~」をテーマとするご講演をいただきました。

  木の枝に積もった雪が花のようです。

 

 高照神社に関わる資料(古文書など)をご講演いただいた中で、私は「御告書付」がとても興味深かったです。それは、参勤交代・重要な政策を行う時・冠婚葬祭など様々な藩の出来事を記していて、その大事な出来事をきちんと高照神社(ご先祖様)へ報告するという大切なことを改めて教えてもらえた感じがしたからです。

そして、神社を守られてきた高岡の方々の役割もとても大きく、歴史もまた深く感じられました。

 

 

 今回も詳しい内容のお話に、出席された皆様が、まで~に(真剣に)メモを取られたり、質問されたりと熱心に聞かれている様子が伝わってきました。

 

 

 寒さもまだ厳しい中、ご来場いただきました皆様、そして、ご講演下さいました瀧本壽史先生、ありがとうございました。

 

 そして、3月10日(日)に第3回歴史館講座を開催します。

テーマは、「日本刀の魅力ー津軽為信はなぜ相州綱廣を呼び下して刀を作らせたのかー」です。お申し込みをお待ちしています。日本刀の歴史を深く味わってみませんか?

 

 それでは、しばれる日が続きますが、皆様お体に気をつけてお過ごし下さい。

 

(みつばち)

 

平成31年1月23日
高岡の森絵図展[後期]スタートです!

 1年のうちで寒さが最も厳しいとされている二十四節気の大寒(1月20日)を迎えて、弘前市内は春まだ遠し・・・と思わせるような厳しい寒さが続いています。

 そんな中、歴史館では2日間のお休みをいただいて企画展前期で展示をしていた絵図6点の入れ替えをしました。

 そして本日より後期の展示が始まっています。

 

 

 こちらは仙台領の絵図です。

 

 

 前期に引き続き、津軽領と弘前城下の絵図も展示しています。当時の街並みを伺い知ることが出来る貴重な絵図です。弘前に縁のある方、ない方も新たな発見があるかもしれませんね。

 

 さて、前回もお知らせしましたが、2月10日に第2回歴史館講座を開催します。高照神社に関わる資料を中心に講義をしていただく予定です。

 なお、講座の申し込みは、おかげ様で定員に達したため、締め切らせていただきました。

 

(えくぼ)                                         

 

 

平成31年1月14日
お知らせ

  

 来週1月21日(月)と22日(火)は展示替えのため休館します。

 

 

 

 写真の盛岡や秋田の絵図6点は、1月20日(日)までご覧いただけます。1月23日(水)から3月17日(日)まで、仙台や山形などの絵図6点を新たに展示する予定です。

 

 それから、来月2月10日(日)に第2回歴史館講座を開催します。

 講師は弘前大学大学院教育学研究科教授の瀧本壽史さんで、テーマは『弘前藩政の中の高照神社~高照神社蔵「神社創設ノ由来」(大正5年)を通して~』です。

 詳細は、高岡の森弘前藩歴史館のトップページをご確認下さい。お電話をお待ちしております。

 

 そして、本日新たに自動販売機が設置されました。

 

 お飲みになる時は、ロビーの椅子でごゆっくりお寛ぎいただけます。なお、展示室内は飲食をご遠慮いただいております。

 

(月)

 

平成31年1月6日
あけまして おめでとうございます

 「平成最後の」お正月が明けようとしていますが、どんなお正月を過ごされましたか?

 あとからあとから降ってくる雪を眺めていると、憂鬱な気分になったりもしますが、朝、まだ誰の足跡もついていない場所に一番先につく自分の足跡に、ほんの少しうれしさを感じたりします。

 

 

 今回展示されている絵図は、ほとんどが江戸時代に描かれたもので、国別・領分別の絵図や城絵図などです。現在の地図とは違い描かれた形は多少いびつです。

 たとえば、国絵図の中には、村と村をつなぐ街道(朱線)がひかれ、その線の両側に一里塚(約4㎞のしるし)を示す黒い点で距離がわかるようになっているものがあります。

 今のような測量技術がない時代に、このような絵図を作るのは大変な労力と時間を要しただろうと思うと、形のいびつさも気にならなくなります。

 また、絵図の中に、自分の知っている土地や物語や歌に出てくる場所をみつけると、絵図をみることがもっと楽しくなります。

 皆さんも先人が描いた足跡をみつけに来ませんか?

 今年も、たくさんの皆様の来館をお待ちしております。

  

 陸奥国津軽郡之図 文政7年(1824)

 津軽半島を中心に拡大

 

(ハイジ)

 

平成30年12月28日

雪に囲まれた歴史館

 弘前も本格的な厳しい冬に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 我が家では、この前、屋根に大きな「すがま(つらら)」ができていて、雪かき同様にすがまを落とすのもまた大変な作業でした。 

  

 

 さて、歴史館は雪に囲まれながらも『絵図展』を開催中です。私は知っている地名を絵図から見つけたりすることが楽しいですが、見る人によっていろいろなおもしろさがあるということもわかりました。

 皆様は、もう『絵図展』はご覧になりましたか?冬は歴史館で絵図を見ながら旅行気分を感じてみてはいかがでしょうか?何かおもしろい発見があるかもしれません。

  

 

 今年も残すところ数日となりました。ご来館いただいた皆様ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いいたします。良いお年となりますように。

 

(みつばち)

 

平成30年12月13日
第1回歴史館講座を開催しました
 12月9日(日)雪が降りしきる、あいにくの天気ではありましたが、元高照神社文化財維持保存会後援会事務局長の小嶋義憲氏を講師にお迎えして、「高照神社の文化財公開までの歩み」について、ご講演いただきました。高照神社宝物の調査を開始し、岩木中央公民館や青森県立郷土館で公開されるまでの歩みを、1時間超えて熱く語っていただきました。

 

 

 講座では、ユーモアを交えながら、次々と当時の裏話や苦労されたことなどをテンポ良く、お話くださいました。受講された34名の皆様は、小嶋氏のお話に頷いたり、メモをとる姿など、熱心に聞き入っている様子が伺えました。

 

 

 そして小嶋氏が、たくさんの方々との出会い、協力をしていただいたことや、時には運も味方になり、非常に恵まれて現在に至っているということを、感慨深く、お話をしていたことが印象的でした。

 

 最後に、ご来場していただいた皆様と、貴重なお話を聞かせていただきました小嶋氏、ありがとうございました。

 

(えくぼ)

 

平成30年12月8日

『高岡の森の絵図展』が始まりました

  今年4度目の企画展『高岡の森の絵図展』は、12月7日(金)から3月17日(日)まで、約4か月間開催します。

  展示替え最終日の12月6日(木)、午後から本格的に雪が降り始め、『高岡の森の絵図展』の開催と同時に外の景色は一変しました。道中お気を付けてお越し下さい。

 

 

  ブログでは展示替えの舞台裏をご紹介したいと思います。

  今回は、前期・後期の展示替えを含め、江戸時代に描かれた絵図類26点を中心に展示をしています。絵図は、小さいものは縦・横とも1mに満たないものもありますが、大きいものは縦3m・横2mを超えるものもあります。

  大きさの違う絵図をどのように展示したかというと、まずは絵図の上下を決めて縦と横の長さを測り、縦の線の中心に印を付けておきます。

  次に壁面の縦と横の長さを測り、絵図と絵図の間隔が均等になるように計算します。

  最後にレーザー光の平行線を壁に投影し、絵図の縦の中心を合わせることで、絵図の展示位置を決めています。

       

   絵図を壁面に貼る際、紙を傷めないようアクリル板とプッシュピンで固定しています。絵図の両端を持ち脚立に上ってピンを木槌で打って固定する人、絵図を下で押さえる人、遠くで水平かどうか指示を出す人、アクリル板とピンを用意して渡す人、総勢6人で頑張りました。

 

津軽の長い冬が始まりましたが、暖かい展示室でどうぞごゆっくりご鑑賞下さい。

 

(月)

 

平成30年11月16日
刀剣展25日まで!!

 

 岩木山も白くなり、いよいよ津軽の冬が始まるんだなあと感じるこの頃です。

 

 朝の冷え込みや夜明けの遅さから、布団から出るのも億劫になりがちですが、ほんの少し早起きすると、朝日が昇る瞬間を見ることができたりします。

 太陽の光が差し込むと、薄暗い世界は一気に明るくなります。

 その光景を見ていると、自分の心も澄んでいくようで穏やかな気持ちになります。

  

 

 さて、歴史館の展示室内は壁も紺色で、少し暗めの照明になっています。

 暗い中に輝く刀剣類も美しいものだと私は思います。

 この刀剣展も25日で終了です。

 研ぎ澄まされた刀剣類を鑑賞しにいらっしゃいませんか?

  

 

(ハイジ)

 

平成30年11月2日                                                         
冬のおとずれも わんつかずつ。

 11月に入りました。           

気温も下降ぎみになり、天気も安定しない日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

  弘前では稲刈りやリンゴの収穫も少しずつ終わりに近づき、そして高岡の森の自然も「わんつか(少し)」ずつ」冬に向けての準備が始まっているようです。

    

 

 そして、歴史館の刀剣類ですが、初めて見た時、私は刀は怖いというイメージが強かったです。しかし、勉強をしていく中で、刀類には(太刀・刀など)種類があることを、刃文にも様々に違いがあることに驚きました。

 拵(こしらえ)も職人が螺鈿や梨子地などの技法を使って作ったもの、鐔(つば)も様々なデザインがあったりなど1つ1つの刀類のパーツに芸術を感じます。

 

 『高岡の森の刀剣展』は11月25日(日)までとなっております。皆様はご覧になりましたか?

 

(みつばち)                                                 

 

平成30年10月19日
太刀 銘『友成作』展示中です!

 現在、歴史館では企画展として刀剣展を開催中です。近年、刀剣ブームで刀剣女子と呼ばれる方々など、刀剣のファン層が広がり、多くのお客様に、お越し頂いています。30振弱の刀剣類を展示していますが、見どころのひとつと言っても過言ではないかと思われる『友成作』の太刀。

豊臣秀吉から為信が拝領したと言われている由緒ある太刀で、今春の歴史館オープン当初から、たくさんのお客様より、お問い合わせ頂き、今秋ようやく展示の運びとなりました。『友成作』は国指定の重要文化財ということで年間の展示日数が60日までと定められていますので今年は11月25日まで、ご覧頂けます。

 さて、朝晩、冷え込む日が多くなり、秋の深まりを感じる季節になってきました。

秋色に染まっている岩木山。紅葉の見頃を迎えているようです。

 

(えくぼ)

 

平成30年10月5日
神馬奉納と流鏑馬

 9月30日(日)小雨が降る中、高照神社境内で「神馬(しんめ)奉納」、その後馬場跡で「流鏑馬(やぶさめ)」を開催しました。

 「神馬奉納」は、衣装や行列の様子など往時に行われていた神事をイメージしたイベントです。高照神社の鳥居から出発し、4頭の馬が口取りに引かれて拝殿前へ。全員で礼をしてから、馬場まで行進しました。引き馬を描いた絵馬でしか伺い知ることができなかった神馬奉納を、初めてご覧になった方も多かったと思います。

 

 

 もともとは生きた馬を奉納していた神馬奉納ですが、生きた馬に代わって板に馬の絵を描き奉納したのが絵馬で、高照神社では享保13年(1728年)から明治にかけて、藩主及びその一族や藩士によって54枚の絵馬が奉納されました。絵馬の大きさや奉納された数の多さなどは、全国的にも大変珍しいそうです。絵馬は高照神社拝殿で随時見学可能で、その一部は高岡の森弘前藩歴史館にも展示しています。

 

 弘前市は高岡の森弘前藩歴史館の整備に併せて、馬場跡も復元整備しました。この馬場跡の活用として、この度、「流鏑馬」を開催することになりました。

 

130mの走路で25mの所に第一の的、85mの所に第二の的があり、走路から的までの距離は4m。馬に乗った4人の射手が的に矢を射るたびに、観客からは拍手や歓声があがり、和やかな雰囲気でした。

 

 

馬を走らせながら太刀を振る馬上演武も追加で行われ、その後、お客様が馬に乗る機会や、触ったり写真を撮る時間もあり、楽しんでいただけたようです。

 

 

 

 雨の中、ご協力いただいた青森乗馬倶楽部の皆様と4頭の馬たち、本当にお疲れ様でした。

 

(月)

 

平成30年9月29日
刀剣展&イベント

 歴史館では今日から「刀剣展」が始まっています。この刀剣展では、国指定重要文化財の太刀「友成作」と「真守」が展示されています。この二振は展示期間の制限があり、今年は11月25日まで見ることができます。

 

 

 また、明日30日は馬場跡で初のイベントが行われます。台風が近づき、天気の様子も気になりますが、朝から着々と準備が進められています。

 私は、最近間近で馬を見ることが少ないので、リハーサルの様子を見ているだけでも感動しました。きっと本番ではもっと感動することでしょう。

 

 

 日々寒くなってきましたが、お客様に楽しんでいただけるように歴史館職員の想いは熱い!(笑)

皆様の来場をお待ちしています。

 

(ハイジ)

 

平成30年9月21日
秋色の高岡の森にて

 最近、朝・晩と冷えてきていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私は朝、ストーブの暖かさで起き、夜は鈴虫の心地よい鳴き声を聞きながら床についています。

 そして、高岡の森も少しずつ紅葉が始まっていて、周辺では、りんごが赤く色づき、稲も黄金に輝き始めました。秋晴れの空には「だんぶり(とんぼ)」も飛んでいます。昔は、空を覆いつくすほど飛んでいましたが、10年くらい前と比べると少なくなったように思います。ちょっと、さみしいです・・・。

   

 

 それから、9月30日(日)歴史館では、またまたイベントを開催します。

かつて行われていた神事のイメージで『神馬奉納(しんめほうのう)』

日本古来の伝統武芸の『流鏑馬(やぶさめ)』

 

奥に砂場が広がる馬場跡です。ここで、流鏑馬が行われます。さて、どんなイベントになるでしょうか?普段では見ることのできないイベントです。ぜひ家族や、けやぐ(友人)などを誘っていただいて高岡の森へ遊びに来て下さい。ステキなお馬さんに会えますよー。

 

(みつばち)

 

平成30年9月13日
秋の訪れ

 暑い夏も終わりを告げて、岩木山麓からの爽やかな風が心地よく、いよいよ本格的な秋の到来です。しかし、近隣の木々の葉の色づきは、まだ青々としていて紅葉までは時期早々のようでした。

 さて、紅葉ということでモミジとカエデの違いに注目してみましょう。植物学的には、どちらもカエデ科のカエデ属の植物だそうです。よって植物分類学上でも、モミジ、カエデの区別は無いとのことです。

  

 色々な説があるかと思うのですが、盆栽や園芸の世界では、一般的に葉の切れ込みが5つ前後で、深いものをモミジ、葉の切れ込みが3つ程度で浅いものをカエデと呼ぶそうです。

 

 皆さんは秋といえば何を思い浮かべるのでしょうか。答えは多種多様でしょうが充実した秋を過ごしたいものです。

 

    

 そして現在、開催中の『高岡の森の美術展』は9月24日で終了となります。まだ観ていない方はぜひお越しください。リピーターの皆さんも大歓迎です。

 

(えくぼ)

 

平成30年9月7日

月の氷

 先月、米航空宇宙局(NASA)により月の南極と北極に氷があることが発表されました。この氷が水や燃料として利用可能かどうか、今後の研究成果が楽しみです。

 「月の氷」というと、和歌や俳句では秋の季語で、氷のように澄み切った月の光を表現しています。

 さて、今年の十五夜(中秋の名月)は9月24日月曜日で、「高岡の森の美術展」の最終日です。見納めとなる前に、今回展示している中から月にスポットを当ててみましょう。

       

 左は、江戸幕府の奥絵師、狩野常信が描いた山水図屏風です。瀟湘(しょうしょう)八景の中の「洞庭(どうてい)秋月」(中国湖南省の洞庭湖の上にさえ渡る秋の月)を描いた場面です。左上にうっすらと満月が見えます。

 右は、4代藩主信政が所有していた雅楽の琵琶で、皮の撥面(ばちめん)には波の上に千鳥と月が描かれています。山水図屏風と同じ絵師が描いたと推定され、この琵琶に「千鳥」と銘を付けた今出川伊季(いまでがわこれすえ)は、代々琵琶を家業とする京都の公家でした。

 

 

 最後に弘前藩の家臣の兜(かぶと)の正面をご覧ください。半月の前立ては、弘前藩(味方)であることを表す合印(あいじるし)です。

 一説には、月は縄文時代から「死と再生」のシンボルと言われています。

 

(月)

 

平成30年8月31日
「杉」

 高岡神社の駐車場から歴史館へは杉林を通ってきます。空に向かってまっすぐに伸びる杉を見上げていると、背筋もまっすぐ伸びるような気がします。

      

 杉は日本各地に分布しているですが、日本の固有種なのだそうです。また杉は昔から建築材や工芸品、樽や桶、下駄などにも使われています。

 さらに、最近の研究では大気中の有害ガスを吸着して空気を浄化する機能が他の木よりも優れていることがわかってきました。

 毎年、スギ花粉に悩まされ、スギの木を恨めしく眺めていた私ですが、見方を変えると、とっても身近でありがたい木なのですね。

 

(ハイジ)

 

平成30年8月23日
高岡の森でのイベント体験

 弘前が熱くなった『ネプタまつり』、そして、ご先祖様をお迎えした『お盆』が過ぎ、暑さはまだ長引いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?

          

  まだまだ暑い中でも歴史館では18日・19日とイベントに燃えていました!

 

  

 本物の刀、そして抜刀術の1つ1つに皆様の歓声と拍手が沸き起こっていました。刀の力強い技がずへらとしていて(堂々としていて)カッコ良かったです!

 

    

 それから、お子様からご年配の方など沢山の方々が休んでいかれた「お茶の世界」。お茶の作法を聞きながら、皆さん丁寧にお茶を受け取って飲んでいました。

お客様から「おいしかった~」というお声や、お子様からも「もっと食べたい」「抹茶のみたい」などの会話に、私自身も楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

続いて、普段は着ることのない甲冑。子ども、大人、外国の方も挑戦!いつもより身が引き締まる感じ?けっぱれ(頑張れ)!!

 

 2日間のイベントでは普段、体験のできないような世界をご案内いたしました。いかがだったでしょうか?暑い中お越しいただいた皆様ありがとうございました。

 

(みつばち)

 

平成30年8月17日
夏のイベントを開催します!

 高岡の森美術展、好評開催中です。

 今回の企画展では、観て楽しめる、工芸品や絵画など多数、展示をしています。

 

   

 上の写真右は、婚礼調度品の合わせ貝です。美しく華やかですね。

 

 さて歴史館の外に耳を傾けると、去りゆく夏を惜しむかのように、蝉の大合唱が降り注いでいます。『蝉時雨』この時期ならではの夏の音が心地よく耳に入ってきます。

 

 そして、前回もお知らせしましたが、明日から2日間(8/18~8/19)の予定で、夏休みのイベントを開催します。(詳細は歴史館HPをご覧く下さい。)ぜひ遊びにいらして下さいね。

 

(えくぼ)

 

平成30年8月9日
高岡の森の夏休みイベント

 嶽きみが美味しい季節になりました。来週の8月18日(土)、19日(日)、高岡の森弘前藩歴史館で初めてのイベントを開催します。

 

   

 こちらの歴史館前では、本物の刀を使った抜刀術演武(ばっとうじゅつえんぶ)と、畳表の試し斬りを見学できます。10時~11時頃と、14時~15時頃の予定です。迫力がありそうです。

 

    

 ロビーでは、抹茶と和菓子をお楽しみいただけます。呈茶(ていちゃ)は10時~15時30分、各日先着150名様までです。お気軽にご参加ください。

 

   

 こちらの映像・講話室では、甲冑(かっちゅう)のレプリカを着付けして、撮影ができます。大人用と子供用をご用意していますので、この機会に、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。各日先着30組までで、カメラは各自ご用意ください。

 

 呈茶と甲冑の着付けには、展示室の観覧料が必要です。なお、弘前市内の小・中学生、外国人留学生、65歳以上の弘前市民、障がいのある方(介護者含む)、ひろさき多子家族応援パスポートをお持ちの方は、身分証明書を提示いただければ無料です。

 イベントの2日間は、市役所岩木庁舎から無料のシャトルバスも運行します。晴れるといいですね。

 

(月)

 

平成30年8月3日
着物の柄

 

 今回の企画展では津軽のぶ所用の着物も2点展示しています。

 展示を機に着物の文様や刺繍にもそれぞれいろいろな意味があることを知りました。たとえば、菊の花なら無病息災、扇なら発展や繁栄、薬玉(くすだま)は邪気を払うなど、着る人の健康や良縁などを願うものが多いようです。

 1日から弘前ねぷたまつりも始まり、浴衣を着ている人もたくさん見掛けます。浴衣の柄ひとつにも意味があるのだと思うと感慨深いものがありますね。

 

(ハイジ)

 

平成30年7月27日
高岡の夏

 梅雨が明けて、本格的な夏のシーズンが始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 神社の境内では、先週からセミも活動し始め、賑やかになってきました。そして、この前歴史館の周辺で大きなセミがあさいて(歩いて)いてどってん(びっくり)しました。散歩中なのでしょうか?

              

 

 続いて、高岡の森の美術展では藩主が描かれた絵や書、そして最後の藩主の奥方様がお召しになられた着物なども数点展示しております。

 藩主として領内を治めながら、書や絵などを描き、心休まる時間を過ごされていたのかなと何か心に感じるものがありました。

        

 

 展示替えをして約3週間程が経ち、「前に来たけどもう1回来ました~。」などのお声をいただいたり、小学生の方々も藩主の名前を「聞いたことがある!」など暑さを忘れるぐらいの熱心さに驚いております。

 弘前市内や遠くから歴史館に足を運んで下さった皆様、お暑い中ありがとうございます。そして、またのお越しをお待ちしております。

         

 

(みつばち)

 

平成30年7月20日
《入館1万人目》の記念日となりました!

 本日、平川市からお越しの津軽民話、語り部サークル「和の昔コ」佐藤様が、今年4月の開館以来の1万人目のお客様として来館されました。

 

 佐藤様は当初驚かれた様子でしたが、後に大変、喜んで頂き当館館長から記念品を贈呈させて頂きました。

 

 佐藤様を始め、今まで来館して下さったお客様方ありがとうごさいました。

次なる目標、来館者2万人に向けて、ますます張り切って参ります。

 

 全国的に猛暑が続いており、県内も子供達は夏休み。来月からは弘前ねぷたまつりというビックイベントが始まります。東北の短い夏を満喫したいものですね。

 引き続き、高岡の森弘前藩歴史館をよろしくお願いします。

 

(えくぼ)

 

平成30年7月13日
津軽家と近衞家

 7月7日(土)から9月24日(月)まで、「高岡の森の美術展」として弘前藩や津軽家に関わる美術・工芸品など42点を展示しています。

 

 二代藩主信枚(1586~1631)から十二代藩主承昭(1840~1916)まで、歴代藩主たちの直筆の絵や書、印章を一挙にご鑑賞いただけます。

 筆跡や印章の好みを見ていると、時を超えて藩主たちのお人柄が生き生きと伝わってきます。

 

 こちらは、最後の藩主、十二代津軽承昭に若くして嫁いだ、京都の近衞家出身のお姫様、信君(津軽のぶ、尹子)ゆかりの品々や、弘前城内で使われていた美術・工芸品です。

 

 こちらの『源氏物語之詞』は、津軽のぶが梨地蒔絵文台、硯箱と一緒に高照神社に奉納しました。来歴など謎も多く、今も研究が続けられている奥の深い巻物です。

 

 今回の展示は、武家の世界と公家の世界、津軽・江戸・京都を結ぶ関係性がかい間見える貴重な機会となっております。写真撮影は可能ですが、フラッシュはご遠慮ください。また、館内には車椅子2台や授乳室もありますので、お気軽にご利用ください。皆様のご来館をお待ちしております。

 

(月)

 

平成30年7月7日
初めての展示替え

 今回は展示替え中の様子を紹介します。

 

 

 掛け軸本紙の真ん中が150cmになるように計算して展示しています。

 

         

   パネルなども左右の高さが同じくなうようにしっかり調整しています。

 

         

         キャプションも今回は大きく表示しました。

 

  

 普段収蔵庫の中に保管されている展示品ですが、きちんと展示された作品を観ると、その作品が作られた時代、使われていた時代にタイムスリップするような気がします。

 自然災害があり、緊張する日が続いておりますが、ほんの一時でも心を緩めてみませんか。

 本日より新しい展示がスタートしています。

 

(ハイジ)

 

平成30年6月29日

自然に囲まれての歴史館

 梅雨の影響もあり、ジメッとする日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 実はそんな中、歴史館に新たな存在が加わりました。『冷水機』です。ひと休みに「しゃっこい(冷たい)水」はいかがですか?

 

 

そして、高岡の森弘前藩歴史館が開館し、県内・外の方や外国の方など沢山の方々が来館されました。この中で「この刀、本物だね。すごいね。」「今度、孫を連れてきます。」などのお言葉をいただいた事がとても嬉しかったです。

 私自身も自分が生まれ育った地の歴史を知り、後世に伝えていくという大切さを改めて感じた3ヵ月でもありました。

 

 

 高照神社の境内を歩くと気持ちいい砂利の音や川の流れる音、そして鳥のさえずりなど自然に耳に入ってくることがまた心地良いです。「あずましい~」

 

 

 紫陽花は、これからのようで楽しみです。

ご来館いただきた皆様ありがとうごさいました。

7月7日(土)より新しい展示となります。皆様のご来館をお待ちしております。

 

(みつばち)


平成30年6月21日
高岡の森から こんにちは!!

 4月1日の開館から早いもので約3か月が経過し、梅雨明けが待ち遠しい季節ですね。

 さて、これから、より皆様方に弘前藩の歴史や数々の宝物等に親しみを感じて頂きたいという思いから、ブログを始めさせて頂くことになりました!!

 歴史館の内外の様子、イベント等、随時、配信して参りますので宜しくお願いします。

 

柔らかな木漏れ日の中。マイナスイオンを浴びながらの森林浴。

おすすめです。(高照神社)

 

石の案内表示。高照神社の景観とマッチしていて良い雰囲気ですね。

 

館内には具足、刀剣類など約60点展示中。

 

 現在の開館記念展の展示は7月1日で終了となります。7月7日から新たな展示で皆様をお迎えする予定となっております。

 ※展示替休館は、7月2日~7月6日です。

 

(えくぼ)

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担当 高岡の森弘前藩歴史館

電話 0172-83-3110

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